L.A.製のチョコレート特集(後半)

ビーン・トゥ・バーとチョコレート職人による菓子まで!

Compartés Chocolatier at Westfield Century City
Compartés Chocolatier at Westfield Century City | Photo: Compartés

「愛こそはすべて。でも、ときどきちょっとチョコレートもあるのは構わないでしょう。」

チョコレートブームが真っ只中のロサンゼルスでは、美味しいチョコレートがたくさん味わえます。前半に引き続き、L.A.製のもっとも美味しいチョコレートをご紹介します!

Box of Assorted Chocolates at Edelweiss Chocolates
Box of Assorted Chocolates | Photo: Edelweiss Chocolates
Signature Delights Gift Basket at Edelweiss Chocolates in Beverly Hills
Signature Delights Gift Basket | Photo: Edelweiss Chocolates

Edelweiss Chocolates
ロサンゼルスでもっとも老舗のチョコレート店は「Edelweiss Chocolates」(444 N Canon Dr, Beverly Hills 90210) になります。1942年にオープンして以来、名前もオーナーも何度も変わってきていますが、その手作り菓子のレシピは未だに変わりません。こちらの全てのスイーツはスイスから輸入されたチョコレートを利用し、マルチパンやナッツ、キャラメル、トフィー、マシュマロなどの様々な材料を利用しています。

ハリウッドでは、こちらの店にまつわるストーリーもたくさんあります。キャサリン・ヘップバーンは自伝にチョコレート・タートルについて描いたり、リーガン家が常連客だったり、オプラ・ウィンフリーが毎年社員のため5キロ相当のハート・ボックスを注文していたりするなど、エピソードが尽きません。しかし、ポップカルチャーにまつわるもっとも有名なストーリーとなるのは、レジェンド女優のルシル・ボールが「アイ・ラブ・ルーシー」のチョコレート工場のエピソードを描いたのは、現在も使われているバックルームのベルトを見てインスパイアされたと言われています。

Truffle Fudge Bites at John Kelly Chocolates
Truffle Fudge Bites with Exotic Salts & Caramel Clusters | Photo: John Kelly Chocolates, Facebook

John Kelly Chocolates
ジョン・ケルソン氏とケリー・グリーン氏が2004年に家族の秘伝のトリュフ・ファッジのレシピを使って自身のチョコレート店をハリウッド (1508 N. Sierra Bonita Ave, Hollywood 90046) で開いた際、全国に広がるブランドとして受賞したり、アカデミー賞までに登場したり、サンタモニカで二合店を開いたりするとは流石にそこまで期待はしていなかったのでしょう。「John Kelly Chocolates」で展示されているのは、看板商品のファッジが19種あり、ダーク・チョコレートやセミ・スイート・チョコレート、ホワイトチョコレート、ピーナツ・バターなど、様々なベースを使ったものがあります。チョコレートのレイヤーの作り方が非常に繊細で、1個を仕上げるのに5人が必要です。さらに、ハバネロとハラペニョを使ったダーク・チョコレート、またはヒマラヤン・シー・ソルトとピーナツ・バターなどというユニークな味も展開されています。その他、ソルト・キャラメル、果実のチョコレート漬け、モールド・チョコレートまたはキャラメル・クラスターなども挙げられます。プレゼントするにはボックスがオススメですが、単品でも購入することができます。

Fig Bars at Milla Chocolates Coffee & Confections in Culver City
Fig Bars at Milla Chocolates Coffee & Confections | Photo: @millachocolates, Instagram

Milla Chocolates Coffee & Confections
ショコラティエのクリスティン・サル・サリオーズ氏とデザイナーである夫のゴクタグ・サリオーズ氏が展開する「Milla Chocolates Coffee & Confections」(9414 Venice Blvd, Culver City 90232) は、インパクトのあるミニマルなブティックとカフェとなっています。クリスティンは元々数年前に「Row DTLA」で開催されたポップアップショップで幾何学模様を使ったデザインで人気を博し、その後も多くの賞を受賞しています。

本店は、2018年にオープンし、モダンなジュエリー・ストアを想像させるような、パッケージとマッチする漆黒にゴールドのアクセントを使ったものになります。店内には、透明の壁にクリスティンがたった一種類のチョコレートしか使わない作品を実際に作っているところを見ることができます。もっとも人気を得ている商品は、オレンジスライスのチョコレート漬けやオレンジ・チップ・バー(カリカリとしたオレンジスライスをダーク・チョコレートで覆ったもの)、ヘーゼルナッツのプラリネバー、アマロ、シャンパンやキル・ロイヤルなどの高級材料を使ったキャンディーが挙げられます。カフェでは、コーヒーの他、チョコレートとコーヒを使い、キャンディーも2個を添えたアイス・ブラック・セサミ・ホットチョコレートも提供されています。

Build-Your-Box at Mignon Chocolate in Glendale
Build-Your-Box at Mignon Chocolate | Photo: @mignon_chocolate, Instagram

Mignon Chocolate
こちらの家族経営のお店のルーツは、1910年のウクライナまでたどり着き、1970年代にイランを経て、Mignonが「チョコレートの王様」として知られてきました。そして、2002年には、ショコラティエ3代目のジョゼフとアヌーシュ・テル・ポゴッシャン氏が手作りのチョコレートとトリュフをロサンゼルスまで持ってきました。「Mignon Chocolate」のチョコレートは少数ロットでバンナイズの工場で作られ、グレンデール (315 N. Verdugo Rd) とパサデナ (6 E. Holly St) にあるショップで販売されています。商品のラインアップは60種類に広がり、シグネイチャーのオレンジピールのチョコレート漬けやヘイゼルナッツのトリュフ、ジンジャーとライム入りのシー・ソルトを含み、Mignonがカスタムボックスやイベントサービスでも知られています。

Primary image for Valerie Confections Boutique

Valerie Confections
バレリー・ゴードンはロサンゼルスの菓子職人の第一人者の一人であり、夫のスタン・ウェイトマンJr.氏と共に2004年に「Valerie Confections」を設立しました。6種類のトフィーを作り初めて全国で脚光を浴びたゴードン氏は、ラインアップがさらに広がり現在エレガントなプチフール、チョコレート、トリュフ、チョコレートバーまたはケーキなどを含めるようになりました。現在、「Historic Filipinotown」(364 W 1st St, Los Angeles 90004) でお店を構えており、エコパーク (1665 Echo Park Ave, Los Angeles 90026) でフルブレークファスト・ランチメニューと豊富なお茶のラインアップを揃えた「Tea House & Bakery」も運営しており、今後ウッドランド・ヒルズでも新しい店舗を開く予定です。さらに、ゴードン氏の料理本の「Sweet」がジェームズ・バード賞でノミネートされた実績もあります。なお、ゴードン氏は「デザート人類学者」としても知られており、大昔のケーキのレシピを同じ味で再現し、その代表商品としてブルームズ・コーヒー・クランチ・ケーキが挙げられます。

皆さんいかがでしたでしょうか?

バレンタインシーズンが近づいている中、L.A.にお越しの方はよりオリジナルなチョコレートをお試ししてみてはいかがでしょうか?甘党どころか、より一層深みの入ったスイーツはきっと皆さんが喜ぶでしょう。
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