太陽がさんさんと降り注ぐロサンゼルスは、一年中ピクニック日和。文化的な名所や州立公園、動物園や墓地(!?)など、友達をと一緒にブランケットを広げ、ピクニックを楽しむのにぴったりな場所をご紹介します。
グランド・パーク
ダウンタウンLAにあるグランド・パークは、ミュージックセンターのあるグランドアベニューから市役所のあるスプリングストリートまで広がる都会のオアシスです。グランドパーク内のオープンスペースは、座ってのんびりしたり、ウォーキングするだけでなく、イベントや仲間の集まりにも利用できます。12エーカーの公園には、復元されたアーサー・J・ウィル・メモリアル噴水、パフォーマンス用の芝生、コミュニティテラス、グランドイベント用の芝生の4つのエリアがあります。ミュージックセンターは、ロサンゼルス・カウンティと共同で、年間を通してローカルイベント、カルチャー体験、フェスティバル、ホリデー・セレブレーションを開催しています。また、ピクニックを楽しんだり、食べ物や飲み物を購入することもできます。イベントによっては、フードトラックなどの屋台も出店。毎日、午前5時30分から午後10時まで誰でもご利用いただけます。
ロサンゼルス州立歴史公園
アンジェリーノたちに「トウモロコシ畑」の名で親しまれているロサンゼルス州立歴史公園は、3年間の改修を経て2017年のアースデイ(地球の日)に再オープンしました。ドッグフレンドリーな公園で、メトロ・ゴールド・ラインのチャイナタウン駅から徒歩5分、メトロバイクシェアステーションもある便利な場所なので、車がなくても楽しめます。ピクニック、ランニング、ウォーキング、自転車、凧揚げ、公園内のパブリックアート作品の鑑賞、また、太平洋横断をする野鳥など、大都市の真ん中でも野生動物に出会うこともあるでしょう。
パサデナからパシフィック・パリセーズまでの15カ所で60以上のイベントを開催しているストリート・フード・シネマ(SFC)は、ロサンゼルス最大の屋外映画イベントとして知られています。様々な映画、グルメフードトラック、ライブ音楽が楽しめるこの10周年記念シーズンは、4月27日にロサンゼルス州立歴史公園で開催された「500日のサマー」の上映で幕を開けました。このほか、「ステップブラザーズ」(6月15日)、「ファイトクラブ」20周年(9月14日)、「マトリックス」20周年(9月28日)、「ブラム・ストーカーズ・ドラキュラ」(10月19日)などが上映されます。
エコー・パーク湖
エコーパーク湖は、2年間で4500万ドルをかけて修復され、2013年6月に一般公開が再開。湖の水を抜き、376本のハスを植え、遊歩道を整備し、噴水とボートハウスを修復しました。湖の貴婦人の像(正式名称は「ヌエストラ・レイナ・デ・ロサンゼルス(天使の女王)」)は、湖の北端にある元の場所に戻されました。エコーパーク・レクリエーションセンターには、ピクニックテーブル、バーベキューピット、遊具、コミュニティルーム、通年利用できるプール、野球場、バスケットボールコート、サッカー場、テニスコートに加え、照明のあるスポーツエリアが多数あります。エコー・パーク・ペダルボート・コンセッションでは、ペダルボートのレンタル、カヌーやゴンドラのガイド付きでの乗船もご利用頂けます。
ボートハウスにあるレストラン、ビーコン(Beacon)では、ピクニックにぴったりな、シェフ自慢の季節料理をお楽しみいただけます。ビーコンでは、朝食、ランチ、終日メニューがあり、ビーガン、ベジタリアン、グルテンフリーのメニューも多数用意されています。
バーンズドール・アートパーク
バーンズドール・アート・パークは、ハリウッドとロスフェリスの境界にあるオリーブ・ヒルの頂上に位置し、フランク・ロイド・ライトのホリーホック・ハウスを中心に、国定歴史建造物、ロサンゼルス歴史文化記念物に指定されています。1927年、石油王アライン・バーンズドールは、父セオドアを偲び、ホリーホック・ハウスと周囲の11エーカーをロサンゼルス市に寄贈しました。ホリーホック・ハウスのほか、公園内にはバーンズドール・アートセンター、ジュニア・アートセンター、市立アートギャラリー、ギャラリーシアターがあります。
5月から8月にかけて開催される有名なバーンズドール・フライデー・ナイト・ワインテイスティングは、バーンズドール・アートパーク財団の代表的な寄付金集めの慈善イベントとなっています。ワインを飲みながらピクニックをして、素晴らしい街の景色を眺めながら夕日を楽しむことができます。21歳以上。チケットはEventbriteで販売しています。
ロサンゼルス動植物公園
グリフィス・パーク内にあるロサンゼルス動物園では、ピクニック目的の入園を歓迎しています。動物園内にはピクニックエリアがあり、先着順でご利用可能。アルミ缶、ガラス製品、その他割れやすいものを持ち込まないよう、またストローやカップの蓋など、誤って動物の展示室に入ってしまうような小さなプラスチック製品は使用しないよう、動物園ではお願いしています。クーラーやピクニックバスケットの持ち込みは可能ですが、収納ロッカーの貸し出しは行っておりません。
動物園跡地 - グリフィスパーク
ロサンゼルス動物園は、もともと別の場所にあり、1912年にグリフィスパーク動物園として開園しました。1966年11月にロサンゼルス動物園が開園すると、元の動物園は閉鎖されました。グリフィスパークドライブの脇にあるグリフィスパーク動物園の廃墟は、現在ではThe Old Zooと呼ばれ、檻や石の洞窟がほぼそのまま残されています。テーブル、バーベキューグリル、ピクニック用の広い芝生エリアがあり、ある展示エリアでは囲いの中にまでテーブルがあり、間違いなく世界で最もユニークなピクニックの場所と言えるでしょう。『アンカーマン』ファンなら、コディアック熊とのクライマックスシーンの舞台として、この石造りの檻に見覚えがあるかもしれません。
1998年に設立されたIndependent Shakespeare Co.は、2010年からグリフィス・パークで夏のフェスティバルを開催しています。6月から9月にかけて開催されるグリフィスパーク・フリー・シェイクスピア・フェスティバルは、動物園跡地の自然の円形劇場の斜面に作られた舞台で上演されます。観客は早めに到着してピクニックをしたり、地元アーティストによる開演前のパフォーマンス、サロンシリーズ(シェイクスピアと現代文化の接点についての会話)、家族向けの開演前の演劇に関するワークショップを楽しんだりしています。これらの夏のイベントは、すべて無料です。
ハリウッドボウル
ハリウッドボウルでのコンサート前のピクニックは、地元民にとってコンサート体験の一部。ピクニックエリアは、ハリウッドボウルを取り囲む敷地のあちこちに設置されています。ピクニックエリアの中には、コンサートの4時間前からオープンしているところもあります。テーブル席は先着順で利用可能。大規模なグループ(30名以上)は、ハリウッド・ボウル・グループ・セールス・オフィスを通じて特定のエリアを予約することができます。TEL : 323.850.2050.
ピクニックボックスは、コンサート前日の午後4時まで予約・受け取りが可能です。ピクニックボックスは、ボウル内のピクニックエリアや座席でお楽しみいただけます。フライドチキンのThe All-American、じっくりローストしたサーモンのThe Burton Way、夏野菜のグリルのThe Hollywood Vegan、じっくりローストしたビーフテンダーロインのThe Maple Drive、鶏胸肉のグリルのThe Westside Storyなどのメニューがあります。
シネスピア - ハリウッド・フォレエバー墓地
2002年に設立されたシネスピアは、ロサンゼルスとその近郊でクラシック映画の出張上映会を開催しています。シネスピアでは、1930年代から1990年代までの映画を、主に歴史的建造物の野外で上映します。最も人気のあるシリーズは、5月から8月にかけて毎週ハリウッド・フォーエバー墓地で開催され、ロサンゼルスでも話題の屋外の映画鑑賞スポットとなっています。。シネスピアは、年間を通していろいろな場所で映画を上映しています。ハリウッド・フォーエバーでの上映は、フェアバンクス芝生で行われ、ピクニック用の食事と飲み物(ビールとワインのみ)の持参をおすすめしています。また、毛布、枕、または背もたれが低く地面に座るタイプの椅子を持参し、ブランケットの下には小さな防水シートを敷くのがおすすめです。
ロサンゼルス・カウンティ美術館(LACMA)
Jazz at LACMAは、L.A.の最高峰のジャズミュージシャンを紹介する金曜日夜の無料イベントです。このプログラムはL.A.で最高のジャズイベントの一つであり、これまでウェイン・ショーター、ジョン・クレイトン、ケニー・バレル、レス・マッカン、ビリー・チャイルズ、アルトゥーロ・サンドヴァル、キャノンボール=コルトレーン・プロジェクト、アーニー・ワッツなどの伝説的なアーティストが登場し、美術館の最も人気あるプログラムの一つです。
シーズン中の毎週金曜日午後6時から、クリス・バーデンの代表作「アーバン・ライト」近くの中央BPパビリオンでジャズ・アット・LACMAを開催しています。ピクニックやブランケット、椅子を持参して、パビリオンを囲むさまざまな芝生広場でくつろぎましょう。
パン・パシフィック・パーク
ザ・グローブの向かいにあるパン・パシフィック・パークは、市内で最も人気のある、家族向けの公園のひとつです。この公園は、1935年にオープンしたランドマーク、パン・パシフィック公会堂の跡地にあります。1989年の火災で焼失するまでは、政治的なイベントからハーレム・グローブトロッターズやエルビスまで、あらゆるイベントが開催された場所です。
現在、旧パン・パシフィック公会堂の場所にはレクリエーションセンターがあり、その裏手には公共プールがあります。28エーカーの公園内にはピクニックテーブルやバーベキュー台があり、先着順で利用することができます。公園内には舗装された小道があり、のんびりと散歩をしたり、自転車に乗ったりするのに最適です。また、野球場、バスケットボールコート、屋内・屋外ジムもあり、運動不足の解消にも最適です。北側入り口の近くにあるルネズ・プレイスには、子どもたちが大好きな遊び場があります。
ゲッティ・センター
年間130万人の観光客が訪れる世界的に有名なゲッティ・センターは、ブレントウッドの丘の上に位置し、名画、素晴らしい建築、パノラマの景色を鑑賞することができます。ゲッティ・センターの中心には、著名なアーティスト、ロバート・アーウィンによって造られたセントラル・ガーデンがあります。134,000平方メートルの広さのデザインは、自然の渓谷と並木道が特徴で、美しい風景の中に惹きこまれます。また、アーウィンの言葉「常に変化し、二度同じことはない」が広場の床に刻まれ、生きた芸術作品を改めて感じることが出来るでしょう。セントラル・ガーデンに隣接する芝生広場や、ゲティ・センターのベンチでは、ピクニックを楽しむこともできます。ピクニックテーブルと芝生でくつろぐ場所は、ローワートラム駅(T1)にあり、ピクニックエリアは毎日、美術館の閉館30分前まで開放されています。
ウィルロジャース州立歴史公園
ウィル・ロジャースは、1920年代から1930年代にかけて世界で最も有名なセレブの一人で、カウボーイ、ヴォードヴィルのパフォーマー、ユーモアな作家、映画スターとして多才な才能を発揮しました。彼はサンタモニカの土地を買い始め、最終的に現在のパシフィック・パリセーズに186エーカーの土地を手に入れました。ロジャースは、家族や友人とくつろげる牧場を作り、大好きな乗馬やロープワークを楽しみました。1944年に未亡人のベティが亡くなった後、この牧場はウィル・ロジャース州立歴史公園となりました。公園のスタッフとガイドが、牧場家屋のツアーを行っています。
この公園は、馬術競技の人気スポットでもあります。ウィル・ロジャーズ・ポロ・クラブは、4月から10月までの毎週末、ロサンゼルス・カウンティ唯一の屋外ポロ競技場として試合が行われます。トレッキー(スタートレックファン)なら、この競技場が「スター・トレック4」のゴールデンゲート・パークとして使われていたことに気付くでしょう。月曜日から土曜日まで乗馬のレッスンが受けられ、乗馬愛好家は馬を公園に連れてきて一日利用することができます。広いピクニックエリアにはグリルもあり、ポロ観戦はもちろん、牧歌的なのんびりした風景を楽しむこともできます。
ポリオッグ・パーク
レドンド・アベニューとマンハッタン・ビーチ・ブルバードの角に位置する18エーカーのポリオッグ・パークは、サウスベイエリアで最も大きな公園です。公園の中心は大きな池で、その周囲には渡り鳥などの野生動物が生息する自然保護区があります。池を見下ろす円形の劇場は、コンサートやパフォーマンス、結婚式など特別なイベントの会場にもなっています。ピクニックエリアには15台のテーブルがあり、そのうち8台は2時間以上、最大6時間まで予約可能です。ピクニックエリアは、毎日午前8時から日没までオープンしています。また、2時間単位で事前予約できる3つのガゼボは、誕生日パーティーや記念日、家族の集りなどに人気のスポットです。その他にも、子ども用のプレイエリア、マンハッタンビーチ植物園、市立歴史博物館、9ホールのディスクゴルフコース、ポリオッグ・パーク・ドッグランなど、公園内のアトラクションも充実しています。
ブルックサイド・パーク
ブルックサイド・パークは広さ61エーカーのパサデナ最大の公園で、世界的に有名なローズボウル・スタジアムのすぐ南に位置しています。ブルックサイド・パークには、ピクニックテーブル、バーベキュー台、照明付きのソフトボール場2面、フラッグフットボールとサッカー用の照明付きフィールド、テニス、バドミントン、ハンドボールコート、プレイエリアがあります。野球場であるジャッキー・ロビンソン・スタジアムには、4,200人収容のグランドスタンドがあり、チームルーム、シャワー、ロッカーも完備されています。ブルックサイド・パークには、パサデナの隠れた名所であるローズ・ボウル・スタジアム・ツアーとキッズスペース・ミュージアムがあり、子どもたちはクリエイティブな遊びをしながら、学ぶことの素晴らしさを発見することができるのです。