2024年ロサンゼルスの見どころ
次の旅行先は決まりましたか?ロサンゼルスは世界有数のダイナミックな都市。頻繁に訪れるリピーターでも、長年住んでいる人でも、この活気に満ちた刺激的な都市には常に新たな発見が待っています。
100周年記念や節目となる文化的なイベント、話題のレストランやエキサイティングなスポーツイベントまで、2024年のLA必見ポイントをご紹介しましょう。
100周年
世界的に有名なハイウェイ、伝説的なスタジオ、そしてランドマーク的なレストランが、2024年に100周年を迎えます。
マルホランド・ドライブ
1924年にマルホランド・ハイウェイとして開通したマルホランド・ドライブは、アメリカで最も美しい景観が広がるドライブ・ルートのひとつ。サンタモニカ山脈とハリウッド・ヒルズにわたるマルホランド・ドライブは、東端のカフエンガ・パスからフリーウェイ405号線フリーウェイを越えるセプルベダ・パスを経て、ウッドランドヒルズのフリーウェイ101号線までの24マイル(約38km)に及びます。
映画監督のデヴィッド・リンチは、マルホランド・ドライブで「ハリウッドの歴史」を感じることができると語っています。彼が2001年に発表したサイコスリラー「マルホランド・ドライブ」は、BBCの批評家投票で21世紀最高の映画に選ばれました。
マルホランド・ドライブで最も人気のある展望台のひとつ、ジェローム・C・ダニエル展望台からは、ハリウッド・ボウル、ダウンタウンLA、太平洋、カタリナ島の美しいパノラマビューが広がります。東にはハリウッド・サインとグリフィス天文台、北にはサンフェルナンド・バレーを眺めることができます。この展望台は、1984年の夏季オリンピック開催に先立ち、ユニバーサル・シティ展望台と同時に建設されました(下記の「記念日」を参照)。
コロンビア・ピクチャーズ
ハリウッドの有名映画スタジオのコロンビア・ピクチャーズは、映画祭での上映、ライブコンサート、そして高級出版社アソリーヌの卓越した映画ライブラリーから100の象徴的な瞬間に焦点を当てた本で、創立100周年を祝っています。
他のどのスタジオよりも多くのアカデミー作品賞を受賞しているコロンビア映画は、1924年1月10日にハリーとジャックのコーン兄弟と親友のジョー・ブラントが設立。フランク・キャプラ監督の1934年の名作「It Happened One Night(ある夜の出来事)」がアカデミー賞を席巻。その後、コロンビアはエリートスタジオとしての地位を確立し、受賞作や不朽の名作、ポップカルチャー現象まで、さまざまな映画をリリースしてきました。「Mr. Smith Goes to Washington (スミス都へ行く)」、「You Can't Take It with You(我が家の楽園)」、「Guess Who’s Coming to Dinner(招かざる客)」、「From Here to Eternity(地上より永遠に)」、「On the Waterfront(波止場)」、「Lawrence of Arabia(アラビアのロレンス)」、「To Sir with Love(いつも心に太陽を)」、「Funny Girl(ファニーガール)」、「Taxi Driver(タクシードライバー)」、「Tootsie(トッツィー)」、「The Karate Kid(ベスト・キッド)」、「Crouching Tiger Hidden Dragon(グリーン・デスティニー)」、「Men in Black(メン・イン・ブラック)」、「Ghostbusters(ゴーストバスターズ)」、「Boyz n the Hood(ボーイズ’ン・ザ・フッド)」、「Groundhog Day(恋はデジャ・ブ)」、「A League of Their Own(プリティ・リーグ)」、「The Social Network(ソーシャル・ネットワーク)」、「Jumanji(ジュマンジ)」、「Once Upon a Time in Hollywood(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド)」、「Little Women(ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語)」、「Spider-Man(スパイダーマン)」などが代表作。
オリジナル・パントリー・カフェ
ダウンタウンLAの9thストリートとフィゲロアの角にあるオリジナル・パントリー・カフェは、1924年に9thストリートとサンフランシスコ・ストリートの角にオープンし、その後1950年に現在の場所に移転しました。15席の小さなスペースからスタートしたこのカフェは、現在ではロサンゼルスのダイナー・スタイルの定番であると共にロサンゼルス歴史文化記念物でもあります。
アニバーサリー
2024年のロサンゼルスは、人気のファーマーズマーケット、ランドマークとなる飲食店、注目のミュージアム、そしてワールドクラスのスポーツとエンターテインメントの会場など、さらなる記念のイベントが予定されています。
ロサンゼルスが世界有数の旅行先である理由のひとつとして、空港の改革と主要なツーリズムの見本市があります。
LAX(ロサンゼルス国際空港):全自動無人運転車両
数十億ドル規模の予算を投じたランドサイド・アクセス近代化プログラム(LAMP)により、ロサンゼルス空港へのアクセスが快適でスピーディー、且つ安全性の高いものとなります。このプログラムには、全自動無人運転車両(APM)、新しいAPMの6駅、総合レンタカー施設(ConRAC)、中央ターミナルエリアの改善、そしてロサンゼルスのメトロシステムへの接続があります。これらのプロジェクトが進むことで、交通渋滞を緩和し、何百万人もの旅行体験を向上させ、さらにLAXが世界クラスの空港として伝統を継承していくことになります。
IPW (5月3-7日)
U.S. TravelのIPWは、主要な国際インバウンド旅行見本市であり、過去のIPWでは55億ドルの将来的な米国への旅行を促進し、世界有数の旅行先としての米国の地位を確保しています。毎年アメリカの異なる都市で開催されるIPWは、今年はロサンゼルスで5月3日(金)~7日(火)にロサンゼルス・コンベンションセンターで開催。
ロサンゼルス観光局 C E Oのアダム・バークは、「“天使の街”ロサンゼルスを訪れていただく新たな魅力的な理由が数多くある中で、2024年のI P Wをお迎えし、ロサンゼルスが旅行にもビジネスにも理想的な都市であることを披露できることを嬉しく思います。世界で最も多様性に富み、包括的なコミュニティの一部であり、アメリカへの主要なゲートウェイのひとつであるロサンゼルスは、誰をも歓迎するデスティネーションであることを誇りに思います。」と述べています。
アート&カルチャー
街全体で開催される特別なアートフェスティバル、アートのアミューズメントパークの復活、国内最大の黒人パブリックアートプロジェクトなど、今年のアート&カルチャーも充実の内容です。
レストラン
国内最大のレストラン・ウィーク、そして2024年にオープン予定の数々のレストランと、ロサンゼルスはワールドクラスのダイニングシーンを誇ります。
ダイン・LA・レストラン・ウィーク (7月12〜26日)
記録的な15周年記念シーズンを経て、ダイン・LA・レストラン・ウィークは2024年サマー・エディションとして7月12日から26日まで開催されます。地元の人気店からミシュランの星付きレストランまで、ロサンゼルス中の何百ものレストランがプリフィックス・ランチとディナーメニューを提供します。
ミシュラン
2023年12月、ミシュランは2024年にオープン予定のレストランの中で最も期待される16軒を発表し、その内ロサンゼルスのレストランが4軒選ばれました!
- メイダン・マーケット (夏) ワシントンD.C.のミシュラン1つ星レストラン、メイダンの共同経営者であるローズ・プレヴィテは、店の真ん中に厨房があるスタイルの中東料理レストランをウェスト・アダムズに出店します。10,000平方フィートのマーケットには、プレヴィテの評判の高いカクテルバー「コンパス・ローズ」と家庭料理を中心とした5つの地元の企業が入る予定です。
- ソムニ(春) シェフのアイトール・ザバラは、ミシュラン2つ星を獲得したザ・バザールから、モダンなカタロニア料理とカリフォルニア料理が融合したソムニを再オープンします。ザバラはウェスト・ハリウッドに3700平方フィートの新たな拠点で以前の2倍のスペースを確保。毎晩14人のゲストのために、1回のシーティングでマルチコースのテイスティング・メニューを提供する予定です。
- 鮨なかざわ(冬) ドキュメンタリー映画「二郎は鮨を夢見る」で小野二郎師匠の弟子として知られる中澤大佑が、ロバートソン・ブルーバードに14席のカウンター(+20席のダイニングルーム)の店をオープンします。ロサンゼルスを拠点とするスタジオUNLTDが2,000平方フィートの空間をデザインしており、海をイメージした深いブルーときらめくゴールドを基調とした内装になる予定。
- ヴェスパタイン ジョーダン・カーンは、2020年3月の閉店前にカルバーシティのヴェスパータインでミシュランの2つ星を獲得しているシェフ。自然の食材を使用し、未来的な食器を取り入れたテイスティングメニューのboîteが復活します。カーンは、ダイニング・スペースを移動しながら16のコースメニューを体験するように、音楽など他の分野で活動するアーティストとコラボし(アイスランドのヴォーカリストJónsi(ヨンシー)とアメリカのプロデューサー兼作曲家Paul Corley(ポール・コーリー)がフィーチャーされています)、レストランの進化を約束しています。
アルジェント(冬)- レストラン経営者のニック・アドラー(モンティズ・グッド・バーガー、ニックス・オン・ビバリー)が、ビリー・アイリッシュとフィニアスと組んで、元リトル・パインのスペースにヴィーガンレストランのアルジェントをオープン予定。
ブリッジタウン・ロティ- カリブ海のポップアップ店からイースト・ハリウッドの店舗まで、シェフのラシダによるブリッジタウン・ロティは、レモン風味のスローをトッピングしたチキンカレー入りの薄焼きロティや、カニと豚バラ肉入りのカラルー菜などの手作りパテなど、島にインスパイアされたおいしさを専門としています。
パラダイス・ダイナスティ(夏)- シンガポールを拠点とするパラダイス・ダイナスティは、ブランド・アット・アメリカーナの元ディンタイフォンのスペースでカラフルな餃子を提供。
スモーガスバーグのグランド・リオープン(1月14日)- ホリデーで開催のなかったスモーガスバーグが1月14日(日)にROW DTLAで今年の開催をスタート。今年から新たに加わるベンダーにも注目です。
スポーツ
ロサンゼルスは、ドジャースの "ショータイム "時代の幕開けとともに、その比類なきスポーツの歴史に新たな1ページを加えることでしょう。バスケットボール・ファンにとっては、マーチ・マッドネスの復活、クリッパーズの新アリーナの完成、そして、ロサンゼルスのスポーツ界のレジェンド2人の栄誉を称える日など、楽しみが続きます。
フェスティバル
一年中市内各地で開催されるフェスティバルで、ロサンゼルスの多様なコミュニティを祝いましょう。
お正月ファミリー・フェスティバル – リトルトーキョー (1月7日)
全米日系人博物館が主催する毎年恒例のお正月ファミリー・フェスティバルは、あらゆる年齢層の家族連れや子供たちを対象に、文化的なパフォーマンスや工作、アクティビティで辰年を迎えます。児玉太鼓による伝統的な餅つき、シャン・ザ・キャンディマンによる飴細工の実演、参加型ストーリータイム、スカベンジャーハントなどがハイライト。入場無料、参加申し込みはJANMウェブサイトから。
旧正月 - チャイナタウン (2月)
歴史あるチャイナタウンでは、ティエンハウ寺院のミッドナイト・テンプル・セレモニーで辰年の火蓋が切られます。参拝者はお供え物を捧げ幸運を祈る線香を焚き、伝統的な獅子舞が舞い、爆竹で悪霊を追い払い、幸先の良い新年の幕開けとなります。旧正月のお祭りは、2月17日の第125回金龍パレードとフェスティバルで最高潮に達し、10万人以上の観客が山車、マーチングバンド、エンターテイナー、地元のビジネスリーダー、文化グループを見るために沿道に集まります。ゴールデン・ドラゴン・パレードは、この種の祭典としては米国最古のもの。
TCMクラシック映画祭(4月18日~21日)
ハリウッドの中心で4日間にわたって開催されるTCMクラシック映画祭では、世界中から映画ファンを迎え入れ、歴史的な会場の大きなスクリーンで製作者たちとともにクラシック映画を鑑賞します。
ブック・フェスティバル – 南カリフォルニア大学 (4月 20-21日)
1996年以来、ロサンゼルス・タイムズ・フェスティバル・オブ・ブックスには、作家、詩人、アーティスト、映画製作者、ミュージシャン、新進のストーリーテラーが参加してきました。USC(南カリフォルニア大学)で開催されるこのフェスティバルは、この種のイベントとしては全米最大。
Netflix イズ・ア・ジョーク (2024年5月2日~12日)
北米最大のコメディ・フェスティバルNetflix Is a Joke Fest(Netflixイズ・ア・ジョーク) では、世界最高のコメディアンやアーティストが出演し、300以上のスタンドアップ・ライブ、スペシャル・イベント、テーブル・リーディング、スケッチなどを披露します。この11日間のフェスティバルは、ハリウッド・ボウル、グリーク・シアター、ドルビー・シアター、キア・フォーラム、パラディアム、オーフィウム・シアター、ウィルターンなどの有名な会場や、ハリウッド・インプロヴ、ラルゴ、ラフ・ファクトリー、コメディ・ストアなどの歴史的なコメディ会場をジャックして行われます。
LAフリート・ウィーク - LA ウォーターフロント(5月22-27日)
LAフリート・ウィークは、メモリアル・デー・ウィークエンドにロサンゼルス港のウォーターフロントで開催される、米国の海軍を祝う毎年恒例のイベント。一般向けイベントには、現役艦船の見学、軍事展示や装備品のデモ、航空ショー、ライブ・エンターテイメント、海軍、海兵隊、沿岸警備隊、陸軍のチームによる料理対決で人気のギャレー・ウォーズなどがあります。
アニメ・エキスポ (7月4〜7日)
北米最大のアニメコンベンションであるアニメエキスポ(AX)は、毎年7月4日の週末にダウンタウンLAにあるロサンゼルス・コンベンションセンターで開催。4日間の開催期間に10万人以上のファンが訪れ、日本のポップカルチャーを祝い、マスカレード、アニメ・ミュージックビデオ・コンテスト、コンサート、ファッションショーなどを楽しみます。また、ダンス、ビデオ上映、卓上ゲーム、電子ゲーム、オープンマイク・カラオケなどの深夜プログラムもあります。
ルポールのドラァコン – ロサンゼルス・コンベンションセンター (7月 19〜20日)
RuPaul's DragCon(ルポールのドラァコン)が7月19日、20日にロサンゼルス・コンベンション・センターに戻ってきます!ドラァグ・レースのクイーンたち、素晴らしいショッピング・ベンダー、目を見張るようなパフォーマンスやサプライズ、何千人ものあなたと同じようなドラァグ愛好家たち、そしてもっともっとお楽しみがある、これまでで最もアイコニックな週末をお見逃しなく。
ワッツ・タワー・フェスティバル(9月・10月)
地域のシンボルともなっているWatts Towers(ワッツタワー)では40年以上にわたり、ザ・デイ・オブ・ザ・ドラム・フェスティバルやサイモン・ロディア・ワッツ・タワー・ジャズフェスティバルといった文化フェスティバルが週末に開催されてきました。どちらのイベントも無料で、国際的なレコーディング・アーティスト、地元のジャズ界の巨匠、パーカッショニスト、ダンサーなど豪華な顔ぶれが揃います。週末には、アート展示、子供向けアクティビティ、フードやアート&クラフトの出店もあり。