ソーテル・ジャパンタウンを探ってみよう

Photo: SomiSomi
Photo: SomiSomi

ウエストLAで日系のお店が集まる賑やかなエリア、ソーテル・ジャパンタウン(旧称:リトル大阪)。この地域は昔から日系人が多く住み、ソーテル・ブルーバードを中心にお洒落なショップやレストランがたくさんあります。第二次世界大戦中、一度コミュニティは崩壊してしまいましたが、多くの日系人がここに定住し社会復帰しました。最近は、日系だけでなく、多彩なアジアンな雰囲気に包まれているので、散策しながらちょっと面白い買い物をしたり、美味しい多国籍料理を食べてみましょう。

Pretzels and lattes at Coffee Tomo
Pretzels and lattes | Photo: Coffee Tomo

コーヒー・トモ



韓国と日本からインスピレーションを得たショップ、コーヒー・トモ。朝は自家焙煎のコーヒー、ハニーバターブレッド、そして特製プレッツェルでスタートというのはいかがでしょう。ランドスケープアーキテクトの経歴を持つオーナーの温かみのある雰囲気の中で、毎朝焼き上げるパンと一緒にドリップコーヒーを一緒に楽しめます。シナモンたっぷりのハニーバターブレッドは、ホイップクリーム付き。これで一日の準備は万端ですね。

Janss Family House
Photo: Janss Family House

ジャンス・ファミリー・ハウス



パデュー通りにあるジャンス・ファミリー・ハウスまで、西へ2ブロック。この珠玉の建築物は、故エドウィン・ヤンス・ジュニアが建てたもので、高名な建築家フランク・ゲーリーが初めて設計した個人住宅です。ヤンス・ジュニアはポップ・アートの愛好家で、ここは彼のコレクションを展示するために特別に設計されました。また、ヤンス・インベストメント・コーポレーションの会長でもあり、L.A.の不動産開発業者の3代目でもあります。長年にわたり、ヤンス家はウェストウッド・ヴィレッジ、ホンビー・ヒルズ、イースト・ロサンゼルス、サウザンド・オークスなど、州外のスキーリゾートを開発を手がけ、UCLAは、ジャンスJr.の父、エドウィン・ジャンス Sr.と叔父のハロルドが寄付した土地に建設されました。

Giant Robot Post It Show
The yearly Post It Show at Giant Robot's GR2 gallery | Photo: Giant Robot

ジャイアント・ロボット



ジャンス・ハウスからラ・グランジを東へソーテルまで戻り、右へ進むと、今のソーテル・ジャパンタウンを飛躍させたジャイアント・ロボットのお店に到着します。アジアのポップカルチャー誌としてスタートし、2001年にオンラインショップ、そして、実店舗を構えるようになりました。オープンから20年以上経った今も、Tシャツ、玩具、アメコミなど、多彩なコレクションで最先端を走り続けています。

ジャイアント・ロボットの2年後にオープンしたGR2アートギャラリーでは、新進気鋭のアンダーグラウンド・アーティストの展示をお楽しみいただけます。

Ajitama Tsukemen at Tsujita LA
Ajitama Tsukemen | Photo: Tsujita LA Artisan Noodle

つじ田 LA ARTISAN NOODLE



特注コーヒーや建築物の鑑賞、アジアン・ポップ・カルチャーを楽しんだ後ランチは、この界隈で1番人気のあるレストラン、つじ田LA ARTISAN NOODLEはいかがでしょう。

2011年8月、辻田雄大(Takehiro Tusjita)がソーテルにレストランをオープンした際、数ヶ月間はラーメンは提供されていませんでした。しかし、つけ麺を提供し始めると、ラーメン・マニアがソーテル・ジャパンタウンに押し寄せました。ランチ限定というのも神秘性を高めていたようです。60時間煮込んだとんこつスープにカツオを加えて味に深みを出した、濃厚でシロップのようなスープにモチモチの太麺を絡めた味は、旨味を最大限に引き出しています。

つじ田のつけ麺は3段階あります。まず、麺の3分の1は、スープに浸して食べます。次にライムを麺に絞って食べると、また違った風味が楽しめます。ゴマ、からし高菜、紅ショウガなどの薬味でラーメンをカスタマイズするのもいいですね。最後、麺を食べ終わった後は、残ったラーメンスープにお湯を入れて、スープのように楽しむことができます。基本のつけ麺のほか、オプションでチャーシュー、味玉、海苔、メンマなどをトッピングすることが出来ます。

2013年4月、向かいにオープンした「つじ田アネックス」は、看板メニューのラーメンをさらに豚骨にしました。豚骨だけでなく脂も一緒に煮込んだスープは、かなり濃厚。山盛りのもやし、厚切りのチャーシュー、オプションで山盛りの刻みニンニクや鬼かすもあり、別館と本家の違いを楽しめます。

Dishes at Nong Lá Vietnamese Cafe in Sawtelle Japantown
Nong Lá Vietnamese Cafe | Photo: Courtesy of Nong Lá Cafe

ノンラー・ベトナム・カフェ



2012年のオープンと同時に、ソーテルの美味しいベトナム料理として、近所の人気店に仲間入りした、家族経営のNong Lá Vietnamese Cafe(ノンラー・ベトナム・カフェ)。ベトナム語で "麦わら帽子 "という意味の "Nong Lá "。放し飼いの鶏肉やケージフリーの卵、ホルモン剤不使用のプライム・カット牛肉など、新鮮な食材のみを使い、ボリュームたっぷりのフォー、さっぱりとしたブンヌードル・サラダ、バインミー(8インチ/12インチ)など、伝統的な料理を提供しています。Nong Láはつじ田の隣にあります。

Odd One Out boba drinks
Photo: Odd One Out

オッド・ワン・アウト



2023年11月にソーテル・ジャパンタウンでアメリカ初の店舗をオープンした台湾発の「Odd One Out」(オッド・ワン・アウト)。その後、サードストリート・プロムナードやオールドタウン・パサデナへと拡大しています。「フレーバースミス」と呼ばれるミクソロジスト(調合のプロ)、お茶の専門家、パティシエたちによる少量生産のボバ(タピオカ)とのオリジナルブレンドが特徴です。

注目メニューは、「Signature Silk Boba(シグネチャー・シルク・ボバ)」や、2022年の台湾ミルクティーフェスティバルで優勝した「Champion Milk Tea(チャンピオン・ミルクティー)」。レッドウーロン茶、フレッシュミルク、クリームフォームを使用しています。ヘルシー志向の方には「Blue Matcha(ブルー抹茶)」がおすすめ。スーパーフードのブルースピルリナにフレッシュミルク、自家製ラベンダーシロップ、さらに宇治抹茶をトッピングした一杯です。

BlackMarketLA
Photo: BlackMarketLA

ブラックマーケットLA



ランチの後は、ショッピング!つじ田アネックスの隣にある小さなライフスタイル・ブティック「BLACKMARKETLA(ブラックマーケットLA)」をチェックしてみてください。友人へのプレゼントには、キッチュなグラフィックTシャツ、自分用には、普段使いのスタイリッシュなサングラスなどいかがでしょう。

Primary image for Daiso Japan

ダイソー・ジャパン



ソーテル通りを南に2ブロックほど歩くと、日本版 1ドルショップのダイソーがあります。日本酒セットやお弁当箱、持ち運びに便利でかわいいものなど、何でも揃います。

ニジヤマーケットが同じショッピングセンター内にあるので、くだもの、お肉、乾物、そして日本の美味しいお菓子など、一緒にお買い物できます。

Cocktails at Bar Hermanito
Cockails at Bar Hermanito | Photo: Courtesy of Bar Hermanito

エルマニート



ショッピングするとのどが渇くので、ソーテルに戻って、ウェストLAで最高のパティオがあるメキシカン・レストラン、エルマニートへ。クラシックなマルガリータや、ハーマニート・ミルクシェイク、メスカレロ、ジャパニーズ・オールド・ファッションド、リトル・オオサカ・マンハッタンなど、カクテルを飲みながら一休みしましょう。

タジン・ケール・チップス、アボカド・フライ、フィッシュ・スティックス(ワカサギのフライ)、マッシュルーム・ムリータ(アボカド・クレマ、オアハカ産とチワワ産のチーズを挟んだケサディーヤ)などもあります。

アラカルトに、ハマチの天ぷら、味噌タラ、ハンガー・ステーキ・ライス・ボウル(シェアに最適)、あるいは一番人気のゲレロ風牛肉煮込みのビリア・タコスなど、ディナーの一品にもぴったりです。

Downtown With Soup at Killer Noodle
Downtown With Soup | Photo: Killer Noodle

キラーヌードル・つじ田



つじ田グループは2017年10月にウエストLAのラーメン激戦区であるソーテルジャパンタウンにキラーヌードルをオープンしました。その後、2020年9月にサン・ガブリエルバレーの2店舗目もオープン。キラーヌードルでは、日本版の激辛四川坦々麺である「担々麺」をカスタマイズして提供しています。まずは3つのスタイル:東京(ピーナッツとゴマの風味、コクとクリーミー)、下町(酢とラー油、ピリッと酸味)、オリジナル(白マーボーにタイ唐辛子と黒胡椒をトッピング)から1つ選び、スープ付きとスープなしを選択します。

辛さは0から6まで。2018年のLA Timesのレビューで、伝説の料理評論家ジョナサン・ゴールドは、レベル6への挑戦を受け入れることについてこう述べています。

「店員が私を心配し、タオルを差し出したり、氷水を補充してくれました。そして、食べ終わった後は、エンドルフィンの海に浮かぶようでした。次は辛さ3に戻ろうと思います。」

コビナのNova Brewing Co.と限定コラボしたKiller Noodle Blood Wheatビールで、燃えるお腹の中の火を消してください!

Dishes at Tuk Tuk Thai on Sawtelle
Photo: Tuk Tuk Thai

トゥク・トゥク・タイ



ソーテルの北端にあるトゥクトゥク・タイ。タイの屋台料理を中心に、伝統的なタイ料理で活気溢れる魅力的なレストランです。ケイティ・ヌークラオールとシェフのアマンダ・マネシラサン姉妹が手がけるレストランのモダンスタイリッシュな内装は、伝統的なタイの要素とモダンなテイストが組み合わされ、バラ色の壁はバンコクをイメージした大きな壁画が描かれています。ピコ大通りで23年間営業した後、トゥク。トゥクは2022年に現在のソーテル通りに移転しました。日本食レストランが多い通りで、唯一のタイ料理レストランです。

Photo: SomiSomi
Photo: SomiSomi

ソミソミ・ソーテル



ソミソミ(旧ブロックヘッズのスペース)といったら、デザートですね。2016年にマット・キムが創業したコリアタウンのホットスポットは、金魚のワッフルコーン「アーボーン」で瞬く間にカルト的な人気を集めました。コーン(たい焼き)はモチモチした食感のパンケーキのような味わいで、中の味をいろいろ選べます。

まずは、ミルク、抹茶、ウベ、タイティー、渦巻きなど、ソフトクリームを選んで注文を始めます。次に、定番のアー・ブーン、逆さアー・ブーン、カップ入りソフトクリームなど、スタイルを選び、最後に、小豆、タロイモ、カスタード、ヌテラなどの中身の味を選びます。

たい焼きの中身だけを選んで注文することもできます。(2個で4.25ドル、5個で8.95ドル)。

Ube Malted Crunch at Wanderlust Creamery
Ube Malted Crunch | Photo: Wanderlust Creamery

ワンダーラスト・クリーマリー



夫婦で共同創業者のエイドリアン・ボルロンガンとジョン=パトリック・ロペスが、最初の店舗をタルザナにオープンしたのは2015年8月。それ以来、Wanderlust Creamery(ワンダーラスト・クリーマリー)は、ロサンゼルス内で6店舗に拡大しています。ソーテル・ジャパンタウンの店舗は2022年4月にオープンし、Volcano Tea House や Tokyo Japanese Lifestyle などが入る人気のショッピングエリアにあります。

その名の通り、「旅」をテーマにした世界各地の味を楽しめるのが魅力で、創業者たちの実際の旅先や、憧れの地、幼少期の思い出からインスパイアされたフレーバーが揃います。

人気のフレーバーは、日本の「ネオポリタン」、東南アジア風の「パンダン・トレス・レチェス」、そして紫芋を使った「ウベ・メルテッド・クランチ」など。特にウベ・モルテッド・クランチは、アメリカとフィリピンのミックスカルチャーにインスパイアされ、麦芽ミルク、甘い紫芋、サクサクの麦芽ミルクを使用しています。

また、毎月入れ替わる季節限定のフレーバーも人気。例えば、ハワイにインスパイアされた「リリコイ・リーヒン・パイナップル」は、パッションフルーツとフレッシュなパイナップル、ハワイの塩漬けプラム「リーヒンムイ」を使った、乳製品不使用&ヴィーガン対応のソルベです。