L.A 歴史建造物ツアーに出かけよう！

今回はDowntown L.Aにある歴史ある芸術的な建築物にスポットを当ててご紹介します。アイコン的なものから最高峰の建築技術を用いた伝統的な建物まで、一度は訪れたい名スポットをツアー形式で大特集します！

今回の散策ツアーは、Downtown L.AのUnion Stationから始まります。1939年にオープンしたこちらの駅は、アムトラック、メトロリンク、メトロレール (Metro Rail) の列車が発着する駅として知られ、外観が美しいことでも有名です。スパニッシュ・ミッション・スタイルとムーア風の要素、モダンなエレメンツをブレンドした、ロマンティックな作りは、どこか非現実的な感じさえします。グラマラスなムービースターが、大理石の床の上を颯爽と走っていく、そんな姿が思い浮かぶ、洗練された駅です。

Alameda StreetをTemple Avenueまで下り、西のMain Streetまで歩き、City Hall（ロサンゼルス市庁舎）へと向かいましょう。L.Aのランドマークとしても有名なCity Hallは、1928年に建てられました。さまざまな建築スタイルをミックスした建物であり、上層部は古代の霊廟をモチーフにしており、他の部分は、アメリカ、エジプト、ギリシャ、といった国々と、ローマ、ロマネスク、ビザンチンといった場所で繁栄した建築スタイルを取り入れ、創られています。精巧にタイルが敷きつめられたrotunda dome（円形ドーム）は、忘れずに訪れたい、一見の価値ある名所です。何年もの間、Downtown L.Aでは、City Hall以上の高さ（32階建）のビルを建てることが禁止されていました。27階には、展望デッキがあり、毎週月曜日から金曜日の午前９時から午後5時までオープンしています。

市庁舎をじっくりと観察したあとは、Spring Street 沿いの出口から外に出て、南にある5th Streetへ向かいます。その後5ブロック西へとあるき、LA Central Public Library（LA中央図書館）の中に入りましょう。毎週月曜日から金曜日の12時半から、そして土曜日の午前11時から午後14時の間で、ガイドによる館内のツアーを行っているので、ぜひ時間を合わせて参加してみてください。Maguire Garden Art Tourも同じ場所で行われており、土曜日の12時半からのスタートとなっています。ツアーに参加できなくても、十分に楽しめるので、散策してみてくださいね。1926年にオープンしたこちらの図書館は、ツータンカーメン以降のエジプシャン・スタイル、ビザンチンスタイルとスパニッシュ・デザインを融合させた、ゴージャスな造りとなっています。オールドウィングと呼ばれる旧館の円形ドーム内には、素晴らしいシャンデリアと圧巻の壁画が設置されているのでぜひ足を運んでください。その後は、館内のTom Bradley Wingへと向かいましょう。Tom Bradley Wingは、ポスト・モダンスタイルで建築された、8階建てのアトリウムです。図書館の営業時間は、月曜日から木曜日までが午前10時から午後8時まで、金曜日と土曜日が午前10時から午後17時半まで、となっています。日曜日は休館日です。

もしかしたらこの時点で、ランチブレークをとる方が多いかもしれませんね。その場合は、隣にあるCafe Pinotでおいしいランチをお楽しみください。Cafe Pinotのパティオからは周辺の公園や高いビルなの景色を一望することができますよ。図書館を5th Street沿いの出口から出て、上（かなり上です）を見上げると、U.S Bank Towerが目に入ります。ローカルには「Library Tower」と呼ばれているU.S Bank Towerは、ミシシッピ川から西のエリアに存在する、最も高い建物です。となりには、ローマにあるスパニッシュ・ステップをモチーフの造られた階段、Bunker Hill Stepsがあります。

図書館の東には、Millenium Biltmore Hotelがあります。大統領や王様、大御所スターなどが好んで宿泊する、1923年に建てられた老舗の高級ホテルです。イタリアン・ルネッサンス・スタイルで造られたロビーには、円柱やフレスコ、高級芸術品が飾ってあり、背が高くスタイリッシュな天井は、何ともゴージャスな雰囲気をかもしだしています。

この時点でまだランチを食べていない、というかたは、レイトランチ（ちょっと遅めの昼食）としてGrand Central Marketに足を運ぶのをおすすめします。図書館のある5th Streetを東に進み、Broadwayについたら、北に歩きます。1917年にオープンしたこちらのマーケットは、ヨーロッパを想像させる、にぎやかなマーケットです。ファスト・ミールやスナック（軽食）でしたら、オプションはつきないのでご安心を。メキシカンにケバブ、中華にサルバドル料理、日本食まで、ありとあらゆるジャンルのカフェ/レストランが存在します。魚屋や肉屋では、手に入りにくいレアな食材や、めずらしい品を売っていることもありますよ。

Broadwayの南西の角と3rd Streetの交差点にあるBradbury Buildingは、赤れんがでできた、ルネッサンススタイルの建物です。1893年に建てられたこちらの建物は、オフィスビルでありながら、格式のある唯一無二のデザインで知られています。館内は、うわぐすりのぬられたレンガをフィーチャーした5階建てのアトリウムとなっていて、多くの場所に繊細なデザインがほどこされた練鉄の格子が設置されています。ケージ・エレベーターは特に有名で、これまで数多くの映画作品に登場しています。ビルは一般客にも開放されていて、毎週月曜日から金曜日までの午前9時から午後6時まで、土曜日と日曜日は午前9時から午後5時までオープンしています。ロビーには、パンフレットもあるので、ぜひお手に取ってみてください。

L.Aで最も活気あふれる通り、といわれるBroadwayを、南に歩いていきます。数ブロック歩くと、精巧にできた、こだわりのファサード（正面玄関）がたくさん目にはいるでしょう。そう、ここは、歴史的なムービーパレスが多数存在する、Broadway Theatre Districtです。第二次世界大戦以前に創られたゴージャスな映画館とオフィスビルが集中していることでも有名な地域です。

ダウンタウンL.Aの芸術的建築物をツアー形式でご紹介してきた今回の特集、いかがでしたか？ツアーに出かけることで、L.Aの歴史も学び取ることができますよ。ぜひ時間を見つけて、今回ご紹介したコースをゆっくりと散策してみてくださいね！