伝説のメジャーリーガー「ジャッキー・ロビンソン」

4月15日はジャッキー・ロビンソンの日

Jackie Robinson statue by Branly Cadet at Dodger Stadium
Jackie Robinson statue at Dodger Stadium | Photo: Jon SooHoo, Los Angeles Dodgers

ブルックリン・ドジャースに在籍し、1958年にLAに移転する前年に引退した伝説のメジャーリーガー Jackie Robinson (ジャッキー・ロビンソン)。近代メジャーリーグで活躍した、最初のアフリカ系アメリカ人であるロビンソンは、ここロサンゼルスでその形成期を過ごしました。

1歳からパサディナで育ったロビンソンは、ジョン・ミュア高校、パサディナ・ジュニア・カレッジ、そしてUCLAで学びました。第二次世界大戦で兵役に就いてから、ロビンソンはロサンゼルスを離れますが、後に輝かしいスポーツ人生を歩むことになるのです。

Jackie Robinson Day at Dodger Stadium
Jackie Robinson Day at Dodger Stadium | Photo: Jon SooHoo / Discover LA
「他人の人生に影響を与えられないのであれば、人生なんて意味がない」 - ジャッキー・ロビンソン

1947年、ロビンソンがドジャースでデビューし、野球界における数十年にわたる人種隔離政策に終止符を打った日を記念し、毎年4月15日は Jackie Robinson Day (ジャッキー・ロビンソン・デー)として制定されました。ランドマークでのイベントやパブリックアートなど、ロサンゼルスでジャッキー・ロビンソン・デーをどのようにお祝いするのかご紹介します。

Jackie Robinson statue by Branly Cadet at Dodger Stadium
Jackie Robinson statue at Dodger Stadium | Photo: Jon SooHoo, Los Angeles Dodgers
Jackie Robinson jersey promo 2026
Courtesy of MLB

試合観戦!

ロサンゼルス・ドジャースの試合を観戦することが、ジャッキー・ロビンソンを称える一番の方法です。彼が所属していたドジャースは、6度のオールスターに輝いたロビンソンの銅像(下記参照)を60年以上前に設置し、2011年にはその敬意を表して、かつてのブルックリンチームのユニフォームを着用しました。

2026年4月15日(土)のギブアウェイは Jackie Robinson jersey(ジャッキー・ロビンソン・ジャージー)となります。始球式は7:10pmの予定です。

No. 42
当日は、MLBの選手、監督、コーチが、ロビンソンの功績に称え、彼の象徴である42番のユニホームを身につけます。1997年、MLBはロビンソンの背番号をメジャーリーグの全球団で復活させ、ロビンソンはあらゆるスポーツのプロ選手として初めてその栄誉を手にしました。ロビンソンが色の壁を打ち砕いた歴史的な出来事から75周年を記念して、2022年、そのすべての42番が史上初めてドジャーブルーに染まりました。

ドジャー・スタジアムのトップ・オブ・ザ・パーク(トップデッキ)にある Retired Numbers Plaza(リタイアード・ナンバーズ・プラザ)では、150cmある「42番」のボックスを始め、サンディ・クーファックスの32番、ロイ・カンパネラの39番、また、伝説のスポーツキャスター、ヴィン・スカリーやハイメ・ジャリンのマイクのフォトスポットがあり、記念写真を撮って楽しめます。

 Top of the Park Store (トップ・オブ・ザ・パーク・ストア)では、全米最大級のキャップや、42番をモチーフにした数々の限定グッズなど、ドジャース公式グッズを販売しています。毎日午前10時から午後5時まで、すべての試合期間中オープンしています。

ジャッキーロビンソン像
ドジャー・スタジアムにお越しの際は、 Branly Cadet(ブランリー・カデット)が彫刻した eight-foot bronze statue(240cmあるジャッキー・ロビンソンのブロンズ像)にぜひ敬意を表してください。彼が人種の壁を破ってから70周年を記念して建てられ、ロビンソンの妻と子供たちが立ち会う中、2017年に除幕式がありました。当初はレフトフィールド側に設置されていましたが、その後、センターフィールドプラザのスタジアム入り口に移設されました。

362キロある銅像は、ロビンソンがルーキーシーズンにホームスチールをする様子を描いています。2022年6月に、ロビンソンと同じ殿堂入りを果たした、サンディ・クーファックスの作品と合体しました。

Jackie Robinson's 1949 National League MVP Award at Dodger Stadium
Jackie Robinson's 1949 National League MVP Award at Dodger Stadium  |  Photo: Daniel Djang

ドジャースタジアム・ツアー
1947年、ジャッキー・ロビンソンが第1回MLB新人王を受賞しました。1987年、彼が「人種の壁」を破った40周年を記念して、この賞はロビンソンに敬意を表して改名されました。ドジャースタジアム・ツアーでは、ロビンソンの1949年のナショナルリーグMVP賞、ドジャースのワールドシリーズトロフィー、サイヤング賞、ゴールドグローブなどを間近に見ることができます。75分のツアーは午前10時から1時間ごと開催され、最終ツアーは試合開催日は午後1時、試合開催日以外は午後3時になります。

90分間の Jackie Robinson Tour (ジャッキー・ロビンソン・ツアー)は、通常のスタジアム・ツアーで見学する内容の大部分を網羅しつつ、ロビンソン本人や彼を支え続けた人々を巡る新たなエピソードも盛り込まれています。

UCLA Jackie Robinson Stadium
Jackie Robinson Stadium | Photo: UCLA

UCLA・ジャッキー・ロビンソン・スタジアム

ロビンソンは、1939年から1941年までUCLAで活躍した学生アスリートです。野球、バスケットボール、フットボール、陸上競技の4種目でバーシティレターを獲得した最初の選手でもあります。驚くことに、大学在学中、野球は統計的に最も苦手なスポーツだったそうです!

UCLAのキャンパス外にある Jackie Robinson Stadium (ジャッキー・ロビンソン・スタジアム)は、彼のUCLA時代の同級生である建設王、故ホイト・パーディー氏からの個人的な寄付によって実現しました。

1981年にオープンした1,838席の施設には、一塁側にひざまずくロビンソンの像があり、プレートには「The Name. The Legend. The Man "と書かれています。すぐ隣にあるマイク・サリバン氏による壁画には、UCLAのユニフォームを着たロビンソンが描かれており、現役時代と兵役の両方に言及しています。

Jackie Robinson plaque at Los Angeles Memorial Coliseum
Jackie Robinson plaque at the Court of Honor | Photo: Los Angeles Memorial Coliseum

ロサンゼルス・メモリアル・コロシアム

2005年 Los Angeles Memorial Coliseum(ロサンゼルス・メモリアル・コロシアム)のMemorial Court of Honor (メモリアルコート・オブ・オナー)に、UCLAブルーインとして活躍したジャッキー・ロビンソンが加わりました。コロシアムを囲う柱列には、これまでにメモリアル・コロシアムの歴史に貢献した人物、あるいはインパクトを与えたイベントなどが刻まれています。

1923年6月にオープンしたコロシアムは、Pac-12カンファレンスの最大のフットボールスタジアムであり、USCトロージャンズのホームフィールドでもあります。史上初めて夏季オリンピックを2度(1932年と1984年)開催し、また、2028年には第XXIV回オリンピアード競技大会が開催される予定です。1959年のワールドシリーズ(ドジャースがシカゴ・ホワイトソックスを4対2で勝利)、スーパーボウルI(1967年)、スーパーボウルVII(1973年のマイアミ・ドルフィンズのパーフェクトシーズン)など、数十年にわたり歴史的なスポーツイベントが開催されています。2008年3月29日、ドジャースとボストン・レッドソックスが115,300人の観客を集め、野球史上最大の観客動員数としてギネス世界記録を樹立しました。

Jackie Robinson statue outside Rose Bowl Stadium
Jackie Robinson statue outside Rose Bowl Stadium | Photo: Yuri Hasegawa

パサディナのジャッキー・ロビンソン

パサデナには、ジャッキー・ロビンソンが育った地域をテーマにした観光ツアーが組めるほど、素晴らしいランドマークや記念品があります。

また、 Brookside Park(ブルックサイド・パーク)内にある野球場ジャッキー・ロビンソン・フィールドと、医療サービスを提供するコミュニティ支援施設 Jackie Robinson Community Center(ジャッキー・ロビンソン・コミュニティ・センター)があります。

Pasadena Robinson Memorial
Pasadena Robinson Memorial | Photo: City of Pasadena

市役所の向かいにある Pasadena Robinson Memorial (パサデナ・ロビンソン記念館)(95 N. Garfield Ave.)には、1936年のベルリンオリンピックでジェシー・オーエンスに続いて200メートル走で銀メダルを獲得した、ジャッキーと同じように運動神経の良い弟マックの3メートルの銅像があります。

Rose Bowl Stadium (ローズボウル・スタジアム)には、当時のパサディナ・ジュニア・カレッジ (現 Pasadena City College)でフットボールをしていた頃のロビンソンを描いた銅像があります。さらに、ジャッキーとマックの連名で名付けられたロビンソン・スタジアムをはじめ、パサディナ・シティ・カレッジには彼の名を冠した施設が数多く存在します。

ジャッキー・ロビンソンの生家

ロビンソンは1919年、ジョージア州の小さな農家に生まれました。翌年、一家はパサデナへと移住し、最終的には親族と共に、ペッパー通り123番地にある2軒の小さな家に落ち着きました。周囲が裕福な地域であったため、ロビンソン一家は相対的な貧困に耐えなければなりませんでしたが、若きジャッキーはここでの生活の中で、兄たちの指導を受けながら、後に彼をスターへと押し上げる運動の才能を磨き始めたのです。

ロビンソンの住んでいた家は1977年に取り壊され、現在は3LDKの平屋が建っています。小さなプレートには、「ジャッキー・ロビンソン、1922年から1946年まで家族と共にこの地に居住す」と記されています。 

 

ジャッキー・ロビンソン記念ハイウェイ
2016年8月、ロビンソンがロサンゼルスの象徴であると公的に承認されました。210号フリーウェイの一部区間に彼の名を冠することが、カリフォルニア州議会は全会一致で採択されたのです。州議会は、パサデナのオレンジ・グローブ・ブールバードからラ・カニャーダ・フリントリッジのグールド・アベニューまでの4.2マイル(約6.8キロ)の区間を"Jackie Robinson Memorial Highway" (ジャッキー・ロビンソン記念ハイウェイ)と命名しました。 134号フリーウェイとのジャンクションのすぐ北側に位置するパサデナの区間は、ロビンソンが幼少期を過ごした家の近くを走っています。当時のマイク・ガット州下院議員事務所によるプレスリリースでは、このフリーウェイの区間が選ばれた理由として、ドジャー・スタジアムへ向かうファンが頻繁に利用するルートであることを挙げています。

Jackie Robinson Park in Littlerock
Jackie Robinson Park in Littlerock | Photo: Dept. of Parks & Recreation

ジャッキー・ロビンソン・パーク

ロビンソンの影響は、ロサンゼルス・カウンティの外側にまで及んでいる。Jackie Robinson Park(ジャッキー・ロビンソン・パーク, 8773 E Avenue R, Littlerock 93543)は、ロサンゼルスのダウンタウンから北へ約55マイル、ハイデザートの非法人地域であるLittlerockに位置しています。9エーカーの広さを誇るこの公園は、砂漠のベージュの海に囲まれた緑と草のオアシスです。サンビレッジのウィメンズクラブを中心に、バスケットコート、ピクニックシェルター、ウエイトルーム、そしてもちろん照明付きの野球場もあります。ダンスや演劇、放課後のプログラムなど、さまざまな催しが行われるジャッキー・ロビンソン・パークは、リトロックの1,400人の住民と周辺の農村地域にとって貴重な資源となっています。

Interior of Hilltop Coffee + Kitchen in Inglewood
Hilltop Coffee + Kitchen in Inglewood | Photo: Ed Rudolph

Support Black-Owned Businesses

黒人経営の企業を支援 37歳で野球を引退したロビンソンは、実業界に身を投じます。1957年から1964年までChock full o' Nuts社の人事担当副社長を務め、アメリカの大企業で初の黒人副社長となりました。1964年にはフリーダム・ナショナル・バンク(ニューヨークのハーレムを拠点とする黒人経営の銀行)の設立に携わり、その後、低所得者層向けの住宅を建設するジャッキー・ロビンソン建設株式会社を設立しました。ロビンソンは、自分のビジネスキャリアを、産業と商業における黒人の大義を進めることだと考えていました。

ライマートパークビレッジにある Hilltop Coffee + Kitchen は、ロビンソンの地域社会に貢献する黒人経営のビジネスへの情熱を体現しており、彼自身のコーヒービジネスへの取り組みにもつながっています。


Words by

Best Events. Best of LA.