LAで見逃せないドジャースの壁画

ロサンゼルス・ドジャースはワールドシリーズ2024で優勝し、3月18日・19日に日本でシカゴ・カブスと対戦します。昨年のサンディエゴ・パドレスとのソウルシリーズに続き、ドジャースは東京シリーズで、アジアでのシーズン開幕を2年連続で迎えます。
ロサンゼルスでは、ドジャースの盛り上がりを受け、地元アーティストたちが、市内各地に壁画を制作しています。みなさんご存知のスーパースター大谷翔平をはじめ、ムーキー・ベッツやフレディ・フリーマン、そしてラテン系の伝説的先駆者であるフェルナンド・バレンズエラまで、多くの選手が描かれています。

「LA Rising」 by Robert Vargas - ミヤコホテル(2024年3月)
「この壁画のインスピレーションは、団結、文化の架け橋、そして表現にあります。」
~ ロバート・バルガス
ドジャースの2024-25シーズンのホーム開幕戦を迎える前夜、アーティストのロバート・バルガスが、リトル東京のミヤコホテルの壁面に全長150フィートの大谷翔平の壁画を公開しました。タイトルは「LA Rising」。この壁画では、大谷が指名打者と投手の二刀流として描かれています。ドジャースとファンは、彼が2025-26シーズンにマウンドに立ち、世界王者連覇を目指す姿を期待していることでしょう。
この壁画は観光客やローカルにも大人気のスポットです。道路を渡り、歩道に埋め込まれたQRコードをスキャンすると、拡張現実(AR)アニメーションを見ることができます!
📍 328 1st St, Los Angeles, CA 90012

「Shohei Ohtani」 by Jonas Never - グランド・セントラル・マーケット(2024年3月)
著名な壁画アーティスト、ジョナス・ネバーも2024-25シーズン開幕に向けて大谷翔平の壁画を制作しました。 この壁画は、歴史あるグランド・セントラル・マーケット内の Sushi Rush にあり、ネバーが手がけたコービー・ブライアントの壁画のすぐ近くにあります。
📍 317 S. Broadway, Los Angeles, CA 90013

「We Will Rise Above」 by Brian Peterson & Damin Lujan - チャイナタウン(2021年2月)
Philippe The Original は、ドジャースファンにとって試合日の聖地ともいえる場所。そんな名所にふさわしく、アーティストのブライアン・ピーターソン と ダミン・ルハンがコラボレーションし、「We Will Rise Above」を制作しました。
この壁画には、伝説のレイカーズ選手ー コービー・ブライアントが得意としたリバースダンクを決める姿と、ドジャースのスター選手 ムーキー・ベッツがジャンプしてキャッチする姿が描かれています。
📍 686 N. Spring St, Los Angeles, CA 90012(Philippe’s 駐車場内)

「Fernandomania Forever」 by Robert Vargas - ボイルハイツ(2024年11月)
”これはボイルハイツの歴史の中でも最も象徴的な瞬間のひとつだ……ラテン系コミュニティだけでなく、野球界、そして世界にとっても。" — エドワード・ジェームズ・オルモス
アーティスト ロバート・バルガスは、ドジャースの伝説 フェルナンド・バレンズエラ への敬意として「Fernandomania Forever」を描き始めました。この壁画制作が始まったのは、バレンズエラが63歳でこの世を去った日です。
6階建てのアパートの側面を覆うこの圧巻の壁画は、ボイルハイツのマリアッチ・プラザ近くにあり、彼の遺した偉大な功績を称えています。
📍 1781 1st St, Los Angeles, CA 90033

「Fernando Valenzuela」 by Josh-er - イーストLA(2025年2月)
ドジャースの伝説 フェルナンド・バレンズエラ(愛称:El Toro)への最新のトリビュートは、アーティスト Josh-er によって制作されました。
この壁画は イーストLAのDitman Avenue沿い(1stストリート近く) に位置し、バレンズエラがピッチングのワインドアップをする姿が描かれています。背景には、El Mercado de Los Angeles、Whittier Boulevard Arch、Lupe's Burritos、Tamales Liliana's といった地元のランドマークが並び、コミュニティにとっての彼の象徴的な存在を際立たせています。
📍 Ditman Avenue & 1st Street, East Los Angeles, CA

「Freddie Freeman」 by Jonas Never - Villa's Tacos(2025年3月)
ハイランドパークに近日オープン予定の Villa’s Tacos の新店舗には、著名な壁画アーティスト Jonas Never による フレディ・フリーマン の壁画が描かれています。 この壁画は、フリーマンが ワールドシリーズ史上初のサヨナラ満塁ホームラン を放った瞬間を捉えたもの。ドジャースの歴史的快挙を讃える作品となっています。
📍 5455 N Figueroa St, Los Angeles, CA 90042

「From the Raza With Love」 by Louie Palsino(2023年8月)
フェルナンド・バレンズエラ は、ハイランドパークの巨大な壁画 「From the Raza With Love」(ルーイ・パルシノ作)に描かれています。この作品には、チーチ・マリン、カルロス・サンタナ、ビセンテ・フェルナンデス、フリーダ・カーロ、サルマ・ハエック、ジェニー・リベラ、セレーナ など、ポップカルチャーのアイコンたちも登場しています。
📍 6103 N. Figueroa St, Los Angeles, CA 90042
また、2024年10月には、パルシノがノースハリウッドの Noho Tires に新たな壁画を制作しました。そこでは、天使の翼をまとったフェルナンド・バレンズエラ の姿が描かれ、彼の特徴的なワインドアップフォームの2つの異なる視点も表現されています。
この壁画は、2020年ワールドシリーズ優勝を記念した作品や、殿堂入りアナウンサーのヴィン・スカリーを称える壁画 と並び、Noho Tires に新たなトリビュート作品として加わりました。
📍 Noho Tires - 5615 Lankershim Blvd, North Hollywood, CA 91601


「Blue Heaven On Earth」 by Jonas Never(2024年11月)
フロッグタウンに描いた巨大な壁画 「Blue Heaven On Earth」 について、アーティスト ジョナス・ネバー は、LAタイムズ にこう語っています。 「まさかドジャースがワールドシリーズに進出するとは思わなかったし、フェルナンドが亡くなるなんてもっと予想もしていなかった。この壁画は、まったく別の意味を持つものになったんだ。」
ネバー自身が「ワールドチャンピオン、ロサンゼルス・ドジャースへのラブレター」と称するこの作品は、1988年のワールドシリーズでのカーク・ギブソンの伝説的なホームラン から 2024年ワールドシリーズ第1戦でのフレディ・フリーマンのサヨナラ満塁弾 までをつなぐ壮大なストーリーを描いています。
📍 1647 Blake Ave, Los Angeles, CA 90031


「World Series Champs」by Gustavo Zermeño Jr(2024年12月)
アーティスト グスタボ・ゼルメーニョ・ジュニア は、ドジャースの ワールドシリーズ優勝を祝して、壮大な 2面構成のコーナー壁画を制作しました。 この作品には、現在のスター選手たちとともに、フェルナンド・バレンズエラ、トミー・ラソーダ、ヴィン・スカリー など、ドジャースの歴史を築いた伝説の選手たちが描かれています。

「Kike Hernández」 by Gustavo Zermeño Jr - Silverlake Lounge (2024年11月)
アーティスト グスタボ・ゼルメーニョ・ジュニア は、キケ・ヘルナンデス が メッツ との NLCS第3戦 で劇的な 2アウト、2ストライク、2ランホームラン を打った後にベースを回る姿を描きました。
📍2906 Sunset Blvd, Los Angeles 90026

「Fernando Valenzuela」 by Jules Muck - 南カリフォルニア 学生ハウジング
エコパークにある ジュールス・マック のフェルナンド・バレンスエラの壁画は、ドジャースタジアム からわずか半マイルの距離にあります。バレンスエラの有名な投球フォームが、サンセットブルバードの上に3階建ての大きさで描かれています。
📍 1234 Sunset Blvd, Los Angeles 90026

Joe Kelly by Jonas Never - Sugared + Bronzed (2020年9月)
ピッチャー ジョー・ケリー は、ヒューストン・アストロズのショートストップ カルロス・コレア を三振させ、「ぷっくりした顔」で挑発した瞬間を、ドジャースの歴史に名を刻みました。この試合は、2017年のワールドシリーズのサイン盗みスキャンダル以来、両チームが初めて対戦したゲームでした。
ジョナス・ネバー は、当時、フロイドの99バーバーショップ(現在は Sugared + Bronzed)でその瞬間を描きました。ケリー自身も立ち寄り、ネバーと一緒に写真を撮りました。
📍 2860 Sunset Blvd (at Parkman), Los Angeles 90026