FIFAワールドカップを通して食を楽しむ Part I
ロサンゼルスが FIFA ワールドカップ 2026™ の開催地のひとつであることの素晴らしさとして、ロサンゼルスは国際色豊かな大都市で、多彩な文化を楽しめることです。95年の歴史を持つ大会で初めて 48チーム に拡大されることで、今回のワールドカップはこれまで以上にファンと文化の「るつぼ(メルティング・ポット)」になるでしょう。
国の料理はその社会を象徴するリアルな側面です。ロサンゼルスには、各国・各地域をテーマにしたレストランがあり、そこではその国からの移民や来訪するサッカーファンが集まるだけでなく、私たち地元の住民も本場の味を体験できます。そこで本記事では、FIFA ワールドカップ 2026に出場する48カ国を代表するロサンゼルス周辺のレストランを紹介します。
アルジェリア – Maghreb Apron
アルジェリアは 1982年にワールドカップ決勝トーナメント初出場を果たし、西ドイツを破るという衝撃を与えました。アルジェリア系のオーナーが手がける Maghreb Apron(マグレブ・エプロン)は、ウエストLAの国際マーケット内にある金曜・土曜限定のポップアップ店で、本格的なマグレブ料理(クスクスやライス料理など)を提供しています。
アルゼンチン – LALA’s Argentine Grill
ダウンタウン LA、ハリウッド、スタジオシティに店舗を持つ LALA’s Argentine Grill(ララズ・アルジェンティーナ・グリル)は、2026年に創業 30 周年を迎えます。実は昨年、アルゼンチン代表チームが LA メモリアル・コロシアムでコスタリカと試合をした後、スタジオシティの店舗で歓迎行事が行われました。
オーストラリア – Strings of Life
ウエストハリウッドにあるオールデイ・カフェ Strings of Life(ストリングス・オブ・ライフ)は、創業者がメルボルン出身というバックグラウンドを反映し、朝食、ボウル、サンドイッチ、サラダなど、メルボルンのコーヒー文化と食文化を感じられるメニューを提供しています。居心地の良い小さなパティオも魅力。
ブラジル – Café Brasil
1991年にオープンしたカルバー・シティの老舗 Café Brasil(カフェ・ブラジル)は、エキゾチックな料理をヘルシーに楽しめることで知られています。ワシントン・ブールバード沿いの落ち着いた通りから、一歩店内に入ると、リオのパティオを思わせる国際的な雰囲気が広がります。
カナダ – Poutine Brothers
フレンチフライにチーズカード(凝乳)とグレイビーをかけた典型的なカナダ料理「プーティン」を出す数少ない店舗が、 Poutine Brothers(ポンティ・ブラザーズ)です。トラック形式やデリバリーを通じて、8種類以上のバリエーションのプーティンやサイドメニューが楽しめます。
カーボベルデ – WEAF Restaurant
大西洋に浮かぶカーボベルデ共和国は、その歴史的に意義深いワールドカップ出場が初めてとなります。ロサンゼルスには純粋なカーボベルデ料理店が少ないですが、メルローズにある WEAF Restaurant(WEAFレストラン)はウエストアフリカ料理を提供する価値あるレストランです。
コロンビア – Macondo Kitchen
ヴァン・ナイズにある Macondo Kitchen(マコンド・キッチン)は家族経営のコロンビア料理店。テレビでサッカー観戦しながら、大きめのポーションでエンパナーダ、アレパ、モリジャ、魚のフィレなどを楽しめます。またかわいいコロンビアのお土産も置いてあります。
コートジボワール – Veronica’s Kitchen
ロサンゼルスにはコートジボワールの料理専門店はありませんが、イングルウッドにある Veronica’s Kitchen(ベロニカのキッチン)で、西アフリカのナイジェリア料理を通して、似たスパイスや素材のメニューを体験できます。
エクアドル – DulcisFama
2023年、ガーデナ(ロサンゼルス郡)に本格的な家族経営のエクアドルのベーカリー DulcisFama Ecuadorian Restaurant & Bakery がオープンしました。素朴で家庭的なエクアドルの味と温かなホスピタリティが魅力です。
エジプト – Tut’s Egyptian Cuisine
リバプールのスター、モハメド・サラーの人気もあって、エジプト料理への関心が高まっています。カルバー・シティにある家族経営の Tut’s Egyptian Cuisine は、飾らず親しみやすい空間で、本格的なエジプト料理を提供しています。
イギリス – The Fox and Hounds
スタジオシティにある伝統的な英国風バー The Fox and Hounds は、サッカー文化を感じさせる場所です。プロジェクターテレビで試合が流れ、ユーロ・ビールが豊富で、ユーモアある会話やサッカートークが日常的に交わされます。
ガーナ – Airport Royal Cuisine
ガーナが 2026 年ワールドカップ出場を決めた際、イングルウッドの Airport Royal Cuisine ではスタッフや常連の客が祝杯を挙げました。ワークナイ(waakye)、フフ(fufu)、揚げヤム、ピーナッツ・スープ(groundnut soup)など、ガーナの伝統料理が楽しめます。
イラン – Shamshiri Grill
ウェストウッドにある テヘランジェルス(Tehrangeles)コミュニティで親しまれてきたペルシャ料理店 Shamshiri Grill。大人数でも楽しめるケバブ、シチュー、魚料理、ヴィーガン料理など、ファミリースタイルの食事にぴったりです。
日本 – Hayato
ロサンゼルスの日本食レストランは数多くありますが、ダウンタウンLA にある静かで落ち着いた Hayato(はやと) は特別です。2026年夏の来訪を見越して、予約を入れる価値があり、料理はその質と価格の両方で驚きがあるとされています。
ヨルダン – Ammatoli
ロングビーチにある Ammatoli はレバント地方(中東)のホスピタリティを再現したレストラン/カフェ。屋内外の洗練された空間で、メゼ(前菜盛り合わせ)、ケバブ、ムサカなどのヨルダン料理を楽しめます。
メキシコ – Salsa & Beer
ザカテカス風の料理を提供する Salsa & Beer は、ノース・ハリウッドやヴァン・ナイズなどに複数店舗を持ち、大皿料理と温かいサービスが特徴です。ボリューム満点で満足感が高く、いつ行っても地元の雰囲気があります。