次世代を担うLAのアイコン的料理ベスト11！（前編）

LAでは今まで『コブサラダ』や『フレンチディップ』、『マグロのタルタル』といった数々のメニューが生まれてきました。常に新しい味を追求するLAのシェフたちは、アメリカ国内の料理業界において最先端をいくトレンドセッターともいえる存在です。今回は、次世代の料理界を担うであろうLA発祥の料理をピックアップしました。エンジョイ！

Din Tai Fungの小籠包、といえば、食通であれば誰もが知る、有名な一品です。世界的に有名な台湾レストラン、Din Tai Fungは、アジアのみならず、オーストラリア、ワシントン、そして南カルフォルニアに支店をもつ、大人気のお店です。小籠包をいち早く、美味しく創るには何ヶ月もの修行が必要で、シェフ達は皆その修行を経験しているのだそうです。来店客は、キッチンの窓から、小籠包ができる様子をのぞくことができます。食べ方は色々ありますが、一番のおすすめは一口で口に入れる食べ方です。口の中で皮が破れた瞬間に溢れる、旨味たっぷりのアツアツの肉汁は一度食べたら病みつきになります。アメリカでは2000年にアルカディアに１号店が誕生しましたが、オープンと同時に爆発的人気となり、ピーク時にはお客が何時間も並ぶこともあったのだとか。その人気を受けて、2008年には2号店が、2013年にはGlendaleのThe Americana at Brandに新店舗がオープンしました。Glendaleの店舗にはバーもあり、スペシャルなトリュフ入りの小籠包を頂くこともできます。

今ではすっかり定着した『グルメ・バーガー』ですが、一昔前は、「そもそもグルメ（高級）なバーガー（ファーストフード）なんてあり得るの？！」といった見方が多かったそうです。LAにおいては、サンタモニカにあるFather`s OfficeのSang Yoon氏による『Office Burger』が、『グルメ・バーガー』という新しい言葉を浸透させた、という背景があります。ちなみに『Office Burger』の生みの親、Yoon氏は”Gastropub”-料理がおいしい居酒屋、をアメリカ国内に広めた人物としても知られています。Fathre`s Officeは、オープン当初から、美味しいクラフトピールと洗練されたスパニッシュスタイルのタパス料理で注目をあびていましたが、『Office Burger』の登場で、その人気は確たるものとなりました。乾燥熟成させた牛のパティーとこんがりと焼かれたオニオン、アップルウッドのベーコン、スイスのグルュイエールチーズとメイタグブルーチーズ、アルグラ、最高級の素材がトーストされたバゲットに挟まれた『Office Burger』は、デビューと同時に大人気メニューとなりました。素材の美味しさをひきだすため、素材を抜くのも、足すのもなしで、アメリカではマストなケチャップも使用せずに出されたままを食べる、というのがポリシーになっています。このスタイルは地元のみならず全米のメディアから注目され、Todayという人気TV番組のBurger Cook-offというコンテストで優勝し、更なる注目を集めました。2008年にはカルバーシティーに２店舗目をオープンしました。サンタモニカの店舗より面積が広く、パティオもあるのでゆったりと羽を伸ばすことができます。ぜひ足を運んでみてください！

Sunset BoulevardにあるJitladaは、世代をとわず、セレブやスターを含め、多くの人に愛されるタイレストランです。兄と妹が兄弟で敬するJitladaのめニューには、300を超えるタイ南部の名物料理が並びます。ココナッツマンゴーのサラダやCrying Tiger Beef、茄子、グリーンビーンズ、ナマズ、大量のチリを使用したFiery Wild Curryなどが人気をよんでいます。とにかくどのメニューを頼んでもはずれがないのですが、一番のおすすめは『New Zealand Green Mussels』です。レモングラスとバジルのスープで蒸したムール貝を自家製のグリーンチリソースでいただくこのメニューは一度食べたら忘れられない美味しさです。ムール貝を食べた後は、貝のうまみが凝縮された香り高いスープを最後の一滴まで楽しんでください！

Kogi BBQは様々な国のマルチ・カルチャー（インターナショナルな）なメニューを独特かつ斬新なスタイルで提供し、大人気を誇るフード・トラックです。数々のメニューがメディアに取り上げられ有名になりましたが、中でも Short Rib TacoはKogi BBQの代名詞とも言える看板メニューです。Short Rib Tacoは、ダブルにキャラメライズ（ソースをつけ焦がす）されたコリアン・バーベキュー・ショート・リブにコリアンとメキシカンのチリを使用したSalsa Roja、コリアンダーとオニオンライムの薬味、チリ醤油を使ったKogiスローをトッピングし、クリスピーなタコスに乗せた、贅沢な一品です。Kogi BBQの創設者であるRoy Choi氏は、Short Rob Tacoが生まれたときの感動を自身の本で記すほど、Short Rib Tacoが生まれた瞬間は、Roy氏にとって歴史的な瞬間だったそうです。現在ではKogi BBQのみならず、数々のモーター・レストランを所有するまでになったRoy氏。ツイッターやSNSも頻繁に更新されているのでぜひチェックしてみてください。また、Kogi BBQのメニューは、カルバーシティーのAlibi Room でもいただくことができます。この機会に足をはこんでみてはいかがでしょうか？

Mariscos Jaliscoのtacos de camaronはdine LAの『LA's best tacos-LAのベスト・タコス』にも選ばれた人気のタコスです。フードジャーナリストのCabral氏によるとベスト・タコスを選ぶにあたって、「LAのタコスリストは、シンプルなポケットサイズのMariscos Jaliscoのtacos de camaronなしに語れない」と記したほどだそうです。Boyle Heightsにあるフードトラック、Mariscos Jaliscoには、連日、全国各地から多くの人が訪れ、賑わっています。小エビに野菜、スパイスが絶妙にミックスした具がつまったタコスは、カリッとなるまで揚げられ、その後、アヴォカドとサルサをトッピングして提供されます。ここでしか味わえない、ジューシーでリッチな味をぜひご堪能あれ！