新たに生まれ変わるロサンゼルス国際空港を大特集!

140億ドルを投じた巨大な近代化プロジェクトをご紹介します!
Automated People Move (APM) at LAX
Automated People Mover | Rendering courtesy of Connecting LAX

現在、Los Angeles World Airports (LAWA)の管轄のもと、Los Angeles International Airport (LAX)では、140億ドルという巨額の予算を投じた公共事業計画(2023年完了予定)が行われています。LAX の Modernization Program (LAX 近代化プロジェクト)は、ロサンゼルス史上、最大の公共事業計画だと言われています。2009年に開始したこのプロジェクトを通し、年間12万1000人近く、建築事業関連の雇用が増えるとあり、経済状況にも多大な影響を与える結果となっています。

Property of Discover Los Angeles
Drink LA at New TBIT | Photo courtesy of Westfield at LAX

プロジェクトのフォーカスとなっている、New Tom Bradley International Terminal (TBIT) には、航空機用の新たなゲート、そしてコンコースエリアが設置され、高級感あふれるダイニングエリアとショッピングエリアが加わりました。その他にも、飛行場の整備、アップグレード、タクシー専用車両とタクシーレーンの増設、ターミナルのレノベーションや改装工事なども行われています。(現在改装工事中もあり)

今後注目されているのが、Landside Access Modernization Program (LAMP)と呼ばれる、一大改善プロジェクトで、自動ピープルムーバー(オートウォーク)や、連結したレンタカーセンターの設置、鉄道各駅への空港からの連結などが予定されています。また、12個の新たなゲートの設置された、Midfield Satellite Concourse(MSC) の開設(LAX 飛行場の中央、Tom Bradley 国際空港の西側)も予定されており、大きな注目を集めています。

将来予定されているプロジェクト

Landside Access Modernization Program (LAMP) は、55億ドル投じて行われる、空港までのアクセスを便利にする、画期的な近代化プロジェクトです。LAMP には、LAX Train (直通電車)、一貫輸送プログラム、空港と連結したレンタカーサービスの設置、中央ターミナルエリアの施設向上、メトロへの連結などが含まれています。これらの計画が全て実行されることにより、LAXはワールドクラスの高級感あふれる空港になると同時に、これまで混雑が見受けられた空港までのアクセス状況が改善され、利用者にとって、より快適な環境が整えられることが予想されます。

現在改装中のエリア

MIDFIELD SATELLITE CONCOURSE (2019)

16億ドルの予算を投じ、Tom Bradley International Terminal に増設される新たなコンコースです。12のエアクラフトゲートが設置され、Baggage Optimization Projectと呼ばれる乗客の荷物を管理する新たなプロジェクトの開始も予定されています。

TERMINAL 1 RENOVATION (2018)

こちらは、5億1580万ドルの予算を投じた、レノベーションプロジェクト(改築プロジェクト)です。ターミナル1の内装と、屋外にある旅客機のパーキングエリア、セントラル・ターミナルエリアまでのアクセスの改善が予定されています。1984年にオープンしたターミナル1は、今日のテクノロジーについて行くために、様々な点でアップグレード(改善)が必要だと言われてきました。最新アップグレードには、最先端技術を導入した連結型のセキュリティーチェックポイント、自動の荷物チェック&分類システムの導入、待合室の設置、到着ゲートと荷物受取所の改装、最新型の搭乗ブリッジの設置、空港サポートのオフィススペースのレノベーション、アクセス時の混雑を改善するために、メインエントランスの移転、乗り降りに用いる移動式階段の新設などが予定されており、2018年に全てのアップグレードが完了となる予定です。

TERMINALS 7 & 8 RENOVATION (2018)

ターミナル7と8も、5億7300万ドルを投じてレノベーションされます。プロジェクトでは、ターミナル内の全ての公共エリアが、レノベーションされる予定となっています。モダンなデザインとリラックスした雰囲気の屋内スペースには、座り心地抜群の椅子と、携帯電話など、通信機器の充電ステーションが多数新設される予定です。チケットロビーには、最先端技術を取り入れた、自身で手荷物にタグをつけられるセルフタギング・システムのキオスクも登場するそうですよ。プロジェクトの導入は 2018年に完了する予定です。

ELEVATOR, ESCALATOR, & MOVING WALKWAY MODERNIZATION (FALL 2017)

2奥7000万ドルを投じて行われるプロジェクトがこちら、エレベーター、エスカレーター、自動ウォークウェイの近代化プロジェクトです。施設内の212台の機器が新設されることで、ターミナル間の移動もよりスムーズかつ快適になります。

IN-LINE BAGGAGE HANDLING & SCREENING SYSTEM PROGRAM

また、LAX全体において、In-Line Baggage Handling 、そしてスクリーニング・プログラム(自動システム)が導入されることが発表されています。これにより、LAXを利用しての旅行がより安全に、スムーズに行われるようになります。

Property of Discover Los Angeles
LED light poles at New TBIT | Photo courtesy of AECOM

CURBSIDE APPEAL PROJECT

Curbside Appeal and Roadway Improvement Project は、1億1800万ドルを投じて行われる、交通機関のアップグレードと近代化をメインにしたプロジェクトです。LEDのストリート・ライティング、道標、ターミナル4の屋外エリアへの天蓋設置などが行われる予定です。加えて、交通安全の面からの道路設備、ターミナルの出発レベルの改造、World Way South と Center Way をつなぐ道路の整備などの工事も行われる予定です。

RUNWAY CONSTRUCTION

アメリカでは、ランウェイの安全性を確保する工事を行うことが、アメリカ議会により新たに義務付けられました。LAX では、存在する滑走路のうち、4レーンの工事が必要となっています。大規模な改善工事に伴い、フライトに影響が出ないように、工事は1レーンごと行われます。

2018年までに、140億円を投じて行われる巨大近代化プロジェクトをご紹介してきた今回の特集、いかがでしたか?ぜひこの機会に、生まれまわったロサンゼルス国際空港に足を運んでみてくださいね!