ロサンゼルス市史上最大のLAX近代化プロジェクト

進むインフラ整備で快適にLAXへアクセス

LAX APM Guideway over Century Boulevard | Rendering courtesy of LAWA
LAX APM Guideway over Century Boulevard | Rendering courtesy of LAWA

ロサンゼルス国際空港(LAX)のセントラル・ターミナル・エリア付近では、これまで交通量の多さが問題視されてきました。LAXを利用する旅行者の50%が車で乗り入れており、年間の旅客社数が増加し続ける中、車の利用台数も増加すると予想されています。55億ドルを投じて進められているLAXアクセス近代化プログラム(Landside Access Modernization Program=LAMP)は、空港利用者に一流のサービスと迅速、且つ便利で信頼性の高いLAXへのアクセス方法を提供します。

LAX APM Guideway over Century Boulevard | Rendering courtesy of LAWA
LAX APM Guideway over Century Boulevard | Rendering courtesy of LAWA

数十億ドル規模のLAXアクセス近代化プログラムのプロジェクトLAMPには、5つの主要な要素:空港内の3つの駅をメトロレールや交通サービスに接続する2.25マイルの全自動無人運転車両(Automated People Mover=APM)、統合レンタカー施設(ConRAC)、駐車場増設や地上輸送サービス、ミート&グリートのための2つの複合輸送施設道路の改善で構成されています。 ITF-West施設は2021年に開設し、残りの主要要素は2024年までに運営開始予定です。

全自動無人運転車両 (APM)

全自動無人運転車両(AUTOMATED PEOPLE MOVER=APM)は、LAXの近代化にとって重要なプロジェクトであり、乗客や従業員、空港利用者に航空会社ターミナルへの定時性と速達性が確保されたアクセスを提供します。

電動APMシステムの主な特徴:

  • レンタカー、空港駐車場、メトロ施設と航空会社ターミナルを結ぶ合計6つの駅(中央ターミナルエリア内3駅、周辺エリア3駅)
  • ペデストリアンデッキの設置により、航空会社ターミナルへのより快適なアクセス
  • APMシステムは、最大9台の車両を同時に運行 ・ピーク時(9時~23時)は2分間隔で運行
  • 空港利用者は無料、年中無休24時間運行
  • 高架ガイドウェイは全長約2.25マイル、地上50~70フィート、幅35~75フィート、100フィートごとに柱があります
  • 各列車は最長175フィートの4車両構成
  • 各列車は約200名の乗客と手荷物を収容可能
  • ターミナルや駐車場への動く歩道設置*により、歩行者アクセスを向上
    *全ての歩行者用通路に動く歩道の設置ではありません。
ITF West Plaza at LAX | Rendering courtesy of LAWA
ITF West Plaza at LAX | Rendering courtesy of LAWA

複合一貫輸送施設(ITF)

複合一貫輸送施設(The Intermodal Transportation Facilities=ITF)は、空港利用者がターミナルエリア外の複数の場所にて送迎、駐車、チェックイン、LAXトレインで搭乗ゲートへのアクセスが可能となります。

複合一貫輸送施設の主な特徴:

  • APMへの迅速かつ効率的なアクセス
  • 自家用車のための空港駐車場
  • 乗客の送迎 ・ 商業車用路肩スペースと循環道路
Consolidated Rent-A-Car (ConRAC) Facility at LAX | Rendering: LAWA
Consolidated Rent-A-Car (ConRAC) Facility at LAX | Rendering: LAWA

統合レンタカー施設(ConRAC)

統合レンタカー施設( Consolidated Rent-A-Car=ConRAC)は、既存のレンタカー会社を405フリーウェイに隣接する場所に移転し、LAXトレインを利用して空港に直接のアクセスを可能にします。

ConRAC施設の主な特徴:

  • 様々なレンタカー・オプションを1箇所で提供
  • レンタカーをご利用のお客様は、主要な高速道路への容易なアクセス
  • 現在LAXに乗り入れているレンタカー・シャトルをすべて撤去可能
Property of Discover Los Angeles
Airport Metro Connector Station main entrance | Rendering courtesy of Metro

メトロレイル&バスの接続

2022年10月、Eライン(エキスポライン)のエキスポ/クレンショー駅からCライン(グリーン)のアビエーション/LAX間を結ぶメトロKラインが開通しました。Kラインは、クレンショー地区、イングルウッド、ウエストチェスターとその周辺のエリアに8つの新駅で運行しています。
更に、現在工事中の2つの駅が2023年と2024年に開設される予定です。

  • アビエーション/センチュリー 2023年
  • LAX/メトロ・トランジットセンター 2024年

また、2024年後半にはアビエーションブルバードと96thストリートにあるエアポート・メトロ・コネクター(Airport Metro Connector=AMC)がLAXへの乗り入れ開始を予定しています。運行開始後、この駅はLAX/Metro Transit Centerと改名される予定です。

注:K線が運行を開始し大規模工事修了後も、鉄道路線の小規模な工事が継続されています。この工事は2024年に終了する予定であり、全線運行に影響を与えることはありません。

LED installées à LAX au TBIT | Crédits Photo de AECOM

LAXの近代化

ロサンゼルス・ワールドエアポーツ(LAWA)は、2024年完了を目指し150億ドルを投じたLAXの改善プロジェクトを推進中です。このLAXの近代化プログラムは、ロサンゼルス市史上最大の公共事業とされています。

旅行情報から交通機関、食事、ショッピング、乗り継ぎ時間の過ごし方、将来のプロジェクトまで、LAXのガイドをご覧ください。