アカデミー映画博物館のシグネチャー・レストラン＆カフェ、Fanny’s(ファニーズ)で乾杯しましょう。ここは、ファニー・ブライスの半生を描いた映画「ファニー・ガール」にちなんで名付けられました。
1891年生まれの本名ファニア・ボラックことブライスは、コメディアン、ボードヴィル・スター、イラストレイテッド・ソング・モデル、歌手、舞台・映画俳優として活躍しました。
「ファニーは10代でショービジネスのキャリアをスタートさせ、独特のユーモアとカリスマ性、そしてたゆまぬ努力で知られていました。」彼女の孫娘で慈善家のウェンディ・スタークは語ります。「あらゆる予想を裏切り、彼女は同時代で最も多作なエンターテイナーのひとりとなり、自分自身を自分自身で定義しました。彼女は女性として初めてサウンド・ムービーに出演し、数え切れないほどの人々に道を開いたのです」。
ブライスは死後、ハリウッドのウォーク・オブ・フェイムに映画とラジオの２つのカテゴリーで殿堂入りしました。また、1964年のブロードウェイ・ミュージカル「ファニー・ガール」、1968年の同名映画、そして1975年の続編「ファニー・レディ」は、バーブラ・ストライサンドが3作品とも演じたことで有名。この作品はすべて、ブライスの義理の息子であるレイ・スターク（ウェンディの亡父）がプロデュースしました。
レンゾ・ピアノ設計の未来的な建築のミュージアム本館とは対照的に、隣接するファニーズはメープルの壁パネル、大理石、亜鉛、レザーとモヘアの室内装飾など、温かみのある天然素材を取り入れています。また、部屋の中央にセッティングされたブースがパワーランチを完璧なものにしています。L.A.を拠点に活動するギリシャ人アーティスト、コンスタンティン・カカニアスが特別に依頼した壁画は、クラシック・ハリウッドから現代までの映画と音楽の伝説を称えています。ファニーズの壁の一面は、スタークのコレクションからファニー・ブライスの成長、家族、住んでいた場所などを写した魅力的な家族写真で埋め尽くされています。他にも、バーブラ・ストライサンドが「ファニー・ガール」に出演した際に贈られたカラフルな衣装の手描きスケッチも展示されています。
日中はミュージアムを訪れる人たちが気軽に立ち寄れるレストラン＆カフェで、ペストリー、新鮮なサラダ、チキン・クラブ・サンドイッチ、サーモン・クルード、ビーガン・ビーツのタルティーヌなど、小皿料理や惣菜を楽しめます。
夜のファニーズは、予約制、ヘッドウェイター制のサービス、バレー・パーキングを備えたエレガントなディナー・スポットとなります。12オンスのドライエイジド・ニューヨーク・ストリップ、テーブルサイドのシーサーサラダ、シトラス・クレーム・ブリュレなどを堪能できます。ファニーズの伝統とハリウッドの伝統を現代風に見事にアレンジするDJが雰囲気を盛り上げます。
映画をテーマにした印象的なカクテルメニューは、高名なミクソロジスト、ジュリアン・コックスの作品。イージー・ライダー」（フォーズ・ジン、金柑、ライム、アーモンド）、「オール・アバウト・イヴ」（ローファイ・アペリティフ、レッド・プラム・ライム、シソ・グラニータ）、「ブラック・パンサー」（カシス、アヴア・カシャーサ、ホエイ、ビイル、季節のスパイス／フルーツ、マイヤー・レモン "エア"）、そして大胆にも「世界一のマティーニ」と名付けたカクテルなど、想像力豊かな作品が揃っています。
ファニーズ・レストラン＆カフェ
6067 Wilshire Blvd, Los Angeles 90036
(323) 930-3080
www.fannysla.com
