ハリウッドサインがよく見えるベストスポット

乗馬やヘリコプターからなど、今までとは違った目線でハリウッドサインを見てみよう

Hollywood Sign
Hollywood Sign  |  Photo:  Yuri Hasegawa

1923年以来、ロサンゼルスの象徴として愛されているハリウッドサインは、実は当初、不動産開発用に「HOLLYWOODLAND」として建てられました。1949年に「HOLLYWOOD」として再建されましたが、70年代にはいたずらや放置により崩壊寸前でした。1978年、故ヒュー・ヘフナー氏がハリウッドサイン存続のためにプレイボーイ・マンションで資金集めのオークションを主催。ロックスターのアリス・クーパーがグルーチョ・マルクスにちなんで「O」を、「歌うカウボーイ」のジーン・オートリーが「L」を、アンディ・ウィリアムズが「W」を出品しました。

 

現在、ハリウッドサイン・トラストが継続的に管理してくれているおかげで、高さ13m、長さ106mのハリウッドサインはとても良い状態です。ハイキングコース、乗馬やヘリコプターからのユニークな眺めなど、世界的に有名なハリウッドサインを眺める最高の方法をご紹介します。

天文台行きバス「DASH」

グリフィス天文台やグリークシアターへ行くには「DASH」というバスが便利です。

  • 祝日や天文台の休館日である月曜日も含め、年中無休で運行しています。
  • グリフィス天文台の最寄駅である地下鉄レッドラインのサンセット/バーモント駅で、天文台行きのバス「DASH」に乗ることができます。
  • 平日は月曜から金曜の正午から午後10時まで。週末は午前10時から午後10時まで20分間隔で運行しています。
  • DASHの料金は、現金で支払う場合は$.50、TAPカードで支払う場合は$.35です。メトロの7日間パス、30日間パスをお持ちの方は無料でご乗車いただけます。

詳しくは、DASH Observatory Busのウェブサイトをご覧ください。

Hollywood Sign viewed from the Griffith Observatory at sunset
The Hollywood Sign viewed from the Griffith Observatory | Photo: Melissa Turner

グリフィス天文台

2010年、ヒュー・ヘフナーは再びハリウッドサインを救出しました。ヒュー・ヘフナーは、1250万ドルの募金目標を達成し、その内90万ドルを寄付。開発寸前のところでハリウッドサインを存続させることができました。広大な138エーカーの区画はグリフィスパークの一部となり、素晴らしい景観に影響するような建設は一切できなくなりました。そのため、グリフィス天文台の駐車場からすぐのところから、あの有名なハリウッドサインの素晴らしいビューポイントがあるというわけです。2006年には、4年がかりの大改修を終えて再オープンしたグリフィス天文台。入場料が無料なのもうれしいですね。

Hikers in Bronson Canyon
Hikers in Bronson Canyon  |  Photo: Yuri Hasegawa

グリフィスパーク・ハイキングコース

ハリウッドサインを見るなら、グリフィスパークが一番おすすめです。グリフィス天文台の駐車場の奥の角からハリウッド山に続くハイキングコースがいくつかあるのを知っていますか?一番人気のグリフィス天文台のハイキングコースは、ゆったりとサインを眺められるベストスポットへ。また、グリークシアターの北にあるバーモントキャニオンロードから続く5kmのハイキングコースも人気です。

サンセット・ランチ・ハリウッド

乗馬好き必見。ロサンゼルスで唯一の牧場、「サンセット・ランチ・ハリウッド」のガイド付きトレイルライドにぜひ参加してみてください。美しいハリウッド・ヒルズの中心に位置し、近くにはグリフィスパークがあるロケーションで、乗馬を始め、ガイド付きトレイルライド、乗馬レッスン、サンセット・ディナーライドなど、さまざまなアクティビティを提供しています。1920年代には、ロサンゼルスの晴天と最高のロケーションを活かし、特に西部劇の映画撮影に使われ、今でもハリウッドの歴史の一部として残っています。サンセットのハリウッドサインを眺めながら乗馬ができるなんて、一生忘れられない思い出になるでしょう。

Hollyhock House courtyard with the Hollywood Sign and Griffith Observatory in the background
Hollyhock House courtyard with the Hollywood Sign in the background | Photo: Joshua White

バーンズドール・アート・パーク

ハリウッドブルバードとバーモントアベニューの交差点にある「バーンズドール・アート・パーク」。11エーカーに広がるオリーブヒルの頂上からは、素晴らしく美しいハリウッドサインを楽しむことができます。この場所は、1927年に文化芸術の中心地としてロサンゼルス市に譲渡され、現在は、フランク・ロイド・ライト設計の「ホリーホック邸」や、「ロサンゼルス市立美術館」「バーンズドール・アートセンター」「ジュニアアートセンター」「バーンズドール・ギャラリー・シアター」があります。バーンズドールでは、金曜日の夜にホリーホック邸の芝生でワインのテイスティング、土曜日の夜に野外映画やヨガ、日曜日にはアートワークショップなど、季節ごとのイベントが開催され人気です。

上空からの景色

ハイキングしながらハリウッドサインを見るのは運動にもなりとても良いですが、ちょっと特別な時間を過ごしたいなら空からがおすすめ。ロングビーチのクイーンメアリーの海沿いのヘリポート「IEX Helicopters(アイエックス・ヘリコプターズ)」は、ハリウッドサイン間近を飛行するのはもちろん、海岸からロサンゼルスのダウンタウンの高層ビルなど、ロサンゼルスのランドマークの上空を遊覧します。「Group 3 Aviation (グループ 3 アビエーション)」では、30分間のフライトツアー「Hooray for Hollywood Tour」や、ハリウッドとビーチを組み合わせた45分間のフライトを提供。また、バンナイズにある94th Aero Squadronレストランでのディナーから始まる「Fly & Dine」というツアーもあります。「Star Helicopters(スター・ヘリコプターズ)」では、「Star VIP」ツアー、または、時間がない人向けの「Hollywood and More」の短いフライトで、ハリウッドサインを見ることができます。もし、特別な日をお祝いしたいなら「Orbic Air(オービック・エア)」がホリデーシーズンをテーマにした特別なパッケージを用意しています。

 

ハリウッドサインのないロサンゼルスなんて考えられないですよね。あなたはどの角度からハリウッドサインを見たい?ハイキングしながら?乗馬しながら?または上空から?どこから見ても、古き良きロサンゼルスを感じることができ、素晴らしい思い出になることは間違いありません。