ザ・ブロードの草間彌生 インフィニティ・ミラー・ルーム展
LAのダウンタウン、グランドアベニューにあるザ・ブロードは、慈善家イーライ&エディス・ブロードによって建てられた現代美術館です。戦後および現代美術の世界有数のコレクションを中心に、ブロード・コレクションとして2,000点の作品を所蔵しています。
「インフィニティ・ミラールームは文化的な現象となった」 ~ジョアン・ハイラー、ザ・ブロードの創設ディレクター
日本人アーティスト草間彌生の有名な「インフィニティ・ミラールーム」のうち2点がザ・ブロードの永久収蔵品に指定されています。ザ・ブロードで展示されている作品の中でも最も人気のある作品の一つ、「インフィニティ・ミラールーム - The Souls of Millions of Light Years Away」(2013)は、鏡張りの部屋に、まばゆいばかりの膨大な数のLEDライトが配置され、無限の空間を演出しています。
ザ・ブロードの創設ディレクターであるジョアン・ハイラー氏は、「インフィニティ・ミラールームは文化的な現象を起こし、多くの来館者が草間氏の作品に非常に熱中している」と述べています。
1階に設置されたこの没入型アートワークは、予約(無料)が必要です。インフィニティ・ミラールーム + 一般入場券」の時間指定チケットは毎月発売され、ザ・ブロードのウェブサイトで入手できます。一般入場券および「一般入場券+インフィニティ・ミラールーム」は、毎月最終水曜日の午前10時(太平洋時間)に翌月分が発売されます。
注意:この展示は、LEDライトが点滅する鏡張りの部屋で、入場すると後方にあるドアが閉まり、物理的に空間に入るようになっています。点滅する光や密閉された暗い空間が苦手な方は、この展示見学はお控えください。
3階には2つ目のインフィニティ・ミラールーム「Longing for Eternity」(2017年)が展示されています。ザ・ブロードはその体験について、「"Longing for Eternity "の外から、船の窓のような丸いガラスを通して、LEDの光で満たされたまばゆいばかりの六角形の部屋を覗き込むことができます。」と、説明しています。草間氏のインフィニティ・ミラールームはどちらも、無限の感覚と超越感を誘発する体験を繰り返し感じさせてくれるでしょう。
「ザ・ブロードで私の作品を体験しに来てほしい」~ 草間彌生
ザ・ブロードとの質疑応答で、草間氏は「無限」は常に彼女の世界観の一部であったと語っています。「永遠の無限の宇宙、人類への愛、世界の平和への憧れ-これらの概念は、私の人生哲学と芸術の発展を通して、ますます重要になっています。」
草間は「相互関係の永遠についての私の哲学を作品に融合させています。情報を共有することはできても、体験するのはあなた自身です。ザ・ブロードで私の作品を体験しに来てほしい。」とコメントしています。